「カクヨムコンテスト短編」を含む小説

知っている名前が呼ばれた。 「みちこさん」 心の扉が開き、私は過去に戻る―― ５分で読めるショートショート。 お題フェス11「未知」の作品です。 よろしくお願いします。

「おかあさん！ あしたになったよ！」 「ゆうじ、今日が昨日になっちゃったね！」 「ホントだ！ すごいね！」 元気な男の子は、四歳の『ゆうじくん』。 好奇心旺盛で何にでも興味を示…

カクヨムコンテスト11短編・応募作品。 カクコン11短編総合・週間7位【2025/12/19】。カクヨムSF短編・月間3位 冒頭11行紹介。 「気が付くと朝だった。 私は天…

美術系専門学校で落ちこぼれていた僕は、 プロに憧れ、MIXIでの営業と偶然の出会いをきっかけに、イラストの世界へ踏み込んだ。 弟子入り、下積み、ギャンブルのような決断、血を吐く修…

「おねがいティーチャーって知ってる？」 その一言で、僕の人生の座標は狂った。 2002年。まだネットが“危険”と呼ばれていた時代。 僕はWinMXを通して、誰も知らない“裏の世…

俺たちは、学園非公認・告白調停機関。 仕事はひとつ。こじれた恋を、清算じゃなく「マシな終わり方」に着地させることだ。 「好きです」「ごめんなさい」――その一言のあとで、人は簡単…

カクヨムコンテスト11短編・応募作品。 シリーズ最新作。 「エスパー由美」、「エスパー亜美」に続く、シリーズ第3弾。 前作でテロを防いだ女子大生エスパー亜美へ、 新たなる魔…

​我が家の王様、トラは今日も元気にソファから窓枠へ跳ぶ。 そう、昨日までは。突然の「力の喪失」は、王様の誇りを砕き、下僕サトシを絶望の淵に突き落とした。 愛する存在の体で起こ…

「大ちゃんの恋だ愛だは品切れ中！ もう、わたしたちが売約済みなの！」 これが、美少女幼馴染み双子が交わした秘密の密約。 彼女たちの強すぎる執着に、鈍感な主人公・大地は気づくこ…

　突如として教室に現れた少女。しかし、誰も気にする様子はなかった。 　やがて明らかとなる、彼女の正体とは？ 　カクヨムコンテスト11【短編】「お題フェス」の「未知」参加作品です…

　辺境伯令嬢フィーナ・アンドルセンは、王太子の婚約者だった。 　十三歳から城に上がり、厳しい王太子妃教育を受けた。 　さらに彼女は、国王と王妃と王太子の仕事を代わりにこなしてきた…

命令を無視し、お金大好き、不良魔女。それがいつのまにか冷酷な魔女と呼ばれ罰せられる事態になってしまった。顔なじみの魔女にうさぎにされてしまい、自分と同じように冷酷と噂される宰相様…

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41歳の時、左乳房にガンが見付かった無雲律人。夫は失業中、本人もほぼ無職。詰んだ！？ ところが、その闘病生活は案外明るいものだった。 乳ガン検診に救われ、ガン保険に救われ、あっと…

カクヨムコンテスト11【短編】に参加しています。 蒸し暑さの続く晩夏の昼下がり、麻理子と名乗るアカウントにフォローされた事から始まる、詐欺アカウントとのやり取りの記録です。 詐…

​ 大好きだった飼い主の匂いが、家から消えていく。 世界は色を失い、冷たい灰色に染まった。 そんな黒猫の前に現れた、見知らぬ女性。 彼女がくれたぎこちない優しさは、失く…

ある朝、ふと胸をよぎった“誰かを好きだった”という感情。 スマホにも記録はなく、何一つ思い出せない。 けれど、本棚の奥に眠っていた一冊の本と、 そこに挟まれていたしおりが ――…

カーテンの揺れる部屋で始まった、 まだ不器用な同棲の朝と夜。 怖さも優しさも抱えたまま、 二人で少しずつ日常を覚えていく恋物語

一杯の珈琲と一匹の猫が、寂しい心を溶かしていく。 ​​雨の夜、お腹を空かせた野良猫の「ボク」がたどり着いたのは、お客のいない小さな喫茶店「ひだまり」。 ため息ばかりつく不器用…

人間は八〇％が水らしい。 では、三〇人クラスの二四人が野球部なら？ ほぼ水で、ほぼ野球部の世界で、 喉の渇きはどこへ向かうのか。