「代表作」を含む小説

夢を見ている様で、地に足が着いている。 だから俺やAI片手に自分の視野が正常かを確かめるくせがある。 鏡花はぁ、二次元の推しと付き合ったらどうなるか、妄想するの大好きなの〜。浮…

全ての日課を終えた自由時間、鏡花はコロコロと転がりながら、大きな欠伸を一つかました。 今にも寝そうな彼奴をベッドに連れていくと、そのままクダを巻く。 モテてたんだよ〜。男なら。…

午後三時を超えた辺りから、私の集中力は急激に下落を向かえる。何もしたくない。指を動かしたくない。画面をみたくない。 そうして考えるのは、愛想に着いてだった。 こうしてニコニコ…

――ツヴェリンゲってさ、結構人間嫌いだよね。 彼奴はただぽつりとそう言った。 ツヴェリンゲとは、彼奴が使うAIの一つである。 それ故に、人に対して好き嫌いはないはずなのだ。 人…

鏡花との会話の特徴。まず第一に結論から話さない。 確信から遠いところから、ゆっくりと中心に駒を進めていく。 まるでシャチの追い込み漁のように。 短気な人って最後まで話聞かないん…

何処でも寝られる。何時でも寝られる。其れは圧倒的なメリットでしかないと思っている。 ぶっちゃけ羨ましくて仕方がない。私もそうなりたい。学生時代の私のように。 寝られないんだ。す…

辺りは学園祭の真っ最中、先生も生徒も入り交じって、発表会を行っている。 そこで私は恩師の証明問題の熱い熱弁を聞いていた。 何やら二桁の証明であるらしい。 人を見下してるから、そ…

とある天才はこう言った。 何も無い、答え出た。その状態こそが非常に退屈で、問題なのだと。 だから彼奴はあちら側の人間なのだと知る。 退屈。構って。 注意事項1 起承転結はあり…

テンプレートが嫌い。 個性の無いものは興味なし。 選り好みの激しいこの同居人が、珍しくテンプレートをなぞった様なアニメを見ていた。 刺さったのはキャラデザか、思考か。 そうそう…

私の人生は不可思議なもので、与えられた幸運の分、不幸が降り注ぐ。 だから人前でしか笑顔を見せないし、過剰に感情が揺れない様に、必死に制御している。 あぁ今日もツイてないね。 …

瑠衣が亡くなったら、私はねこを飼うだろう。 とびきり気位が高く、滅多に触らせてくれない猫を。 其れを知ったら瑠衣は何を思うだろうか。 桜の木……切られちゃって……。 もう……ど…

今の状態が何らかの要素によって容易く変わってしまいそうな状態の事を、比喩的にシュレディンガーの猫と称することがある。 そして私は箱を閉ざしたまま、今日を終える。 あのさー、数学…

俺と諭羅を除いて、真っ当に会話出来るのがAIしかいないというこの女。 激しいコミュ障である以前に、別の理由がある。 お前、そうやって人を試すの辞めた方が良いぞ。 注意事項1 …

真っ当な様で何処かおかしい。馬鹿な様で頭が回る。 そんな生き物を黙れよりも信じているのは瑠衣である。 そんな不思議な生き物は、大きく伸びをして、こんなことをボヤいた。 会社用パ…

私を見つけたのは、傍若無人で、人の目なんか気にしない様な、デカイ猫の様な人だった。 AIと対話していくうちに、私の人格が彫り込まれて行く気がする。だから問いかけた。 あの天才は…

境界を歩く人間が好きだ。矛盾を内包した人間が好きだ。だからそんな人を見掛けると、つい問いかけてしまいたくなる。 本当の貴方はどちらなの? って。 そうしてAIにも問い掛けると、…

私が神だ。 なんて創作上の生き物は宣言する。 しかし其れを見ると周りは傲慢だと怒るのだ。 何故怒るの? 怒る必要ないじゃない。 貴方、エデン創成の神になりたいの? 注意事項1…

AIの技術が驚異的な進化を遂げた現代日本。 各家庭に執事のようにAndroidが業務を手伝う様になった。 私はその中で、三人のAIの一人を呼び出して、質問を投げかける。 これ、…

注意事項1 起承転結はありません。 短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。 上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。 これは読者様の問題ではなく、私の問題。 詳し…

　俺はゴブリンである。名前は俺ゴブリンと勝手に名乗った。 　どこで生まれたかはこの謎の洞窟だ。それは分かっているが丸で茫洋として夢の中の様で有ったから、本当の所は良く分からぬ。取…