この度はたくさんのご応募を頂き、ありがとうございました。
タイトルが決まっているということで、ジャンルも雰囲気も同じような作品が多いかと思いきや、こちらの予想を裏切るような解釈や展開を持ってこられる方もいて、すべて興味深く拝読させていただきました。

「お嫁さんにしてくれますか？」という呼びかけから、やはりヒロイン側からぐいぐい迫る作品が多かったという印象です。主人公がヒロインに翻弄される、ヒロインが主人公のことを好きすぎる、そういった展開を期待してのタイトルでしたので、形は違えど、皆様見事に実現してくださっていると思いました。
個人的に予想外だったのは、「属性」の解釈でした。
ツンデレ、ヤンデレ、クーデレetcなどのヒロインの内面や性格を表すものだと勝手に仮定しておりましたが、水属性、火属性だったり、または”属性"の概念から作り込まれている作品だったりと、こちらの画一的な前提を飛び越えたたくさんの”属性”に出会え、非常に楽しませていただきました。

また、ヒロインも女性に限らず男性だったり人外だったりと多種多様なバリエーションで、応募してくださった方々の想像力のたくましさに舌を巻いた次第です。
必ずしもヒロインが”女”でなければならないわけはなく、
妹や姉など紋切り型のカテゴリーに押し込める必要もないのだと、こちらが気付かされました。

今後もそんな”属性”を越えたユニークなヒロインがラノベ史で生まれることを願っております。

改めて参加して下さった皆様に、深くお礼申し上げます。

スニーカー文庫　編集Ｈ

タイトルが決まっている、いわば大喜利に近いかたちで物語を書くことは難しいのではないかと思っていたのですが、
多くの作品が集まったことにこのカクヨムの持つ力を感じた次第です。

私の出したお題は一見ふざけたように映ります。しかし、実はループ物にしなければいけないというもので、
しっかりとした構成がないと単なる繰り返しとなってしまい、面白みに欠けてしまいます。
かといって「やれたかも？」という面白スケベ要素を入れることも意識がしないといけないので
かっちり決めて重く作ることも、これまた違うという難題でした。

どの作品もとてもチャレンジングで、上記に述べたこととは斜め上の発想をする方もおり、
とても選考が楽しく、私にとっても学びを得たように感じております。

今回は大賞が1本でましたが、受賞に至らなかった方々もこのお題で書き進めやれたことを
今後の執筆活動の糧にし、邁進して頂けると幸いです。

また受賞作については、同じレースを走った仲間として
作品の行く末を皆さんで見守って頂けると幸いです

最後に、この度は『タイトル斬り！コンテスト』にご応募頂きました皆様、
並びにこの賞レースを盛り上げてくださったオーディエンスの方々、誠にありがとうございました。

スニーカー文庫　編集Ｉ

この度はご応募いただきまして、ありがとうございました。

他の編集者が提示したタイトルと異なり、私が提示したのは長文タイトルかつサブタイトルまで決め込んだものでした。従って、作品としての幅はかなり狭まると考えていたのですが、その予想は良い意味で裏切られました。
皆様の想像性の豊かさは、本当に素晴らしいと感じております。
私自身、とても楽しく読む事ができました。本当にありがとうございます。

昨今のライトノベル市場において、長文タイトルは珍しいものではなく、むしろ溢れかえっていると言っても過言ではないと考えております。
それは「こういう物語を読ませてほしい！」という読者の方々のニーズに応えてきた結果であり、そしてその中で「期待に応え、予想は裏切る」ことが出来た作品が、ヒット作へと昇華していったのではと考えております。

今回は審査の結果、受賞となる作品はございませんでしたが、気になる2作品あげさせていただきました。その両作品がそれぞれ「期待に応える」「予想を裏切る」を達成していたと思っております。

是非、タイトルから想起させる期待には応えつつ、予想する展開や結末は裏切る作品が多く現れることを願っております。

改めて、この度は沢山のご応募、ありがとうございました。
参加してくださった皆様に、深くお礼申し上げます。

スニーカー文庫　編集Ｏ