ライトノベルの新しい歴史はここから――第26回スニーカー大賞作品募集中!
1,100 作品
第26回スニーカー大賞では、前回以上に応募者それぞれが「自分にしか描けない物語」というものを強く意識しているということが感じられました。自分自身の好きなジャンルや世界観をとことん掘り下げている作品は、読んでいて作者の「好き」という気持ちがひしひしと伝わってきます。
最終選考に残った7作品は、いずれも高い筆力で自分の「好き」を突き詰めて描きだしており、選考は昨年以上に難航しました。
優秀賞を受賞した『宅録ぼっちのおれがあの天才美少女のゴーストライターになるなんて。<リマスター版>』は、伝説のシンガーソングライターのヒロインと共に曲作りをしていくラブコメ作品です。ヒロインたちとの繊細な関係性を描き出した力が評価され、受賞に至りました。近年のラブコメ作品の潮流を丁寧に研究しており、その上で作者の音楽へのこだわりが非常に強く感じ取れ、独自の色を出すことができていました。
同じく優秀賞に選ばれた『私たちのアングラな日常』は海釣り同好会での女子高生たちの友情を描いた青春ストーリーです。釣り未経験の選考員をもワクワクさせるような詳細な釣り描写と、釣りを通じて深まる女子同士の友情を巧みに描き出した点が評価されました。
今回の最終選考は非常にレベルの高い作品が集まりましたが、「キャラクターや、キャラクター同士の掛け合いから生まれる魅力」もしくは「作者にしか描けない世界観」のどちらかに偏った作品が多く、二つをバランスよく併せ持った作品として上記の二作品が優秀賞に選ばれました。受賞者が今後描いていく作品に、是非ご注目ください。
「スニーカー大賞」は次回より投稿方法、選考方法を大きく改革し、応募締め切りなども昨年とは異なっています。より一層面白い作品を届けられるよう、スニーカー大賞も進化を続けておりますので、あなたの「好き」を詰め込んだ新しい作品をぜひご応募ください!
ぼっち男子の小沼拓人は、中学生の頃に偶然ライブを見た同い年の天才美少女シンガーソングライター"amane"に強く憧れ、自分も作曲を始める。だがその半年後、amaneはデビューシングルたった2曲だけを残して活動を休止をしてしまう……。意気消沈しながらも周りには秘密で一人バンド(宅録)を続け、高校生になった拓斗だったが、同じ高校にamane(市川天音)が入学していた! 「ねえ、小沼くんの曲、一曲だけ、くれないかな?」――歌声が出なくなってしまった彼女のため、拓斗はゴーストライターになることを決意する!
同級生からイジメの標的にされ、関西の高校に転校した追川めざし。登校初日、同じクラスの白木須椎羅に「これは運命やでっ! めざしちゃん!」と迫られ、そのまま彼女が会長を務める海釣り同好会「アングラ女子会」に入会することに。そして同好会のメンバーであるクール系女子・汐見凪と副会長で勝気な性格の間詰明里から釣りの基本を教えられ、女子高生アングラーとしての高校生活をスタートさせる。めざしは少しずつ魚釣りの面白さと彼女たちのボケとツッコミが入り乱れる楽しい雰囲気に居心地の良さを感じはじめるのだが……。釣りを通じて女子高生四人が紡ぎだす瑞々しくもほろ苦い青春と友情の物語、始まります。