小指が触れる

　高校二年生の春。居場所が見つからない田舎町での暮らし。そんなときに出会った、同級生の男の子。ひとりぼっちの私たち。お互いに心を寄せ合って、温め合う。
「お互いに三十過ぎても相手がいなかったら、結婚しよう」
私たちは、ただ平凡に、幸せになりたいだけだった。

未成年の禁煙や虐待、人を殺害したという表現、犯罪をほう助する表現がありますが、この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。