漆黒の魔剣使い　〜足を斬られてダンジョンに置き去りにされた無職の僕は、悪魔の力を手に入れて強くなって生還したので勇者どもに復讐＆『ざまぁ』します！〜

「マッド、今までごくろうさん。君はここまでだ」



　無職の冒険者マッドは周囲の人たちから心ない言葉をかけられ、嘲笑され、理不尽に暴力を振るわれる日々を送っていた。

　そんなある日、魔王討伐を目的とした勇者パーティに荷物持ちとして雇われ、聖剣を求めて向かったダンジョンでの帰り道、次々と凶悪な魔物たちに襲われてしまう。

　そこでマッドはダンジョンに囮として置き去りにされてしまった。勇者は最初から、そういう状況でマッドを利用しようと考え、彼を雇ったのだった。

　しかし、もう少しで魔物に殺されるというところで運よく発見した穴へ逃げ込み一命をとりとめた。

　そして、その穴の先にあった漆黒の剣を手に取ると、マッドは激痛に襲われて気を失う。その後、目が覚めると、彼は超人的な力を獲得していた。
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