「待ってよ、ぼくの恋心!」この一行で、もう引き込まれていた。桃色のわたあめが空を駆け、天使が矢を放ち、甘い雨が降る。小さな詩のなかに、恋のときめきがまるごと詰まっている。私が特に惹かれたのは、後半の静かな転調だ。ファンタジーの空から現実の朝へ降りてきて、「ももいろのほほに ひとしずく」で着地する。あのやわらかな着地に、恋というものの正体を見た気がした。
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