概要
信じた正義が揺らいだとき、隣にいたのは七年間嘘をつき続けた男だった。
聖騎士団の新任騎士エルトは、初めての「処理」任務に誇りを胸に臨んだ。
処理——禁忌に触れた集落を排除する、神聖国家の正義。
配属されたのは、冷徹で寡黙なベテラン班長ドルクの処理班。
だが辺境の集落ラステンには、遺物の灯りで子供たちに文字を教える教師がいた。関節の痛む老人が遺物の暖房で手を温めていた。笑い声があった。生活があった。
百二十人を殺す命令が下る。
そのとき、ドルクはエルトに秘密を打ち明けた——七年間、四百人の命を報告書の中に隠してきたと。
正しさの中で壊れかけた青年と、嘘の中で人を守り続けた男。
二人の聖騎士が、最後に選んだものとは。
処理——禁忌に触れた集落を排除する、神聖国家の正義。
配属されたのは、冷徹で寡黙なベテラン班長ドルクの処理班。
だが辺境の集落ラステンには、遺物の灯りで子供たちに文字を教える教師がいた。関節の痛む老人が遺物の暖房で手を温めていた。笑い声があった。生活があった。
百二十人を殺す命令が下る。
そのとき、ドルクはエルトに秘密を打ち明けた——七年間、四百人の命を報告書の中に隠してきたと。
正しさの中で壊れかけた青年と、嘘の中で人を守り続けた男。
二人の聖騎士が、最後に選んだものとは。