概要
知性あるところに、徴税あり。
2045年、人類初の地球外知的生命体からのメッセージが届いた。そこに記されていたのは、友好の言葉でも宣戦布告でもなく、46億年分の税金の督促状だった。「銀河連邦普遍税」——届いた法令集を読み解くうちに、交渉チームはある不気味な事実に気づく。宇宙のあらゆる知的文明が、互いに何の接触もなく、独立に「税務署」を発明しているのだ。延滞税は天文学的数字に膨れ上がり、期限内に払えなければ文明は原子レベルで「解体」される。異議申立ての道を探るが、この巨大な官僚機構の論理は、どこまでも隙がなかった。