概要
その笑顔を見た瞬間、私は確信する。 これは罠だ。
国内で一番の格式を誇る、バルキリアン公爵家の巨大な屋敷の門が開く。
馬車に揺られる私の心は、どんよりと重たい曇り空のようだった。
私の名前はエレーナ。
十六歳の、どこにでもいるような末端男爵家の娘だ。
背中まで伸びた栗色の髪は、無理やり結い上げられていて頭皮がやや痛い。
意志の強そうな緑色の瞳は、今は不安で揺れている。
着ているのは、父が必死にかき集めた金で買った、少し流行遅れのデザインの純白のドレスだ。
馬車が止まり、扉が開けられる。
目の前には、この国の誰もが憧れるであろう青年が立っていた。
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下記もどうぞよろしくお願いいたします。
[全4話]勝者は何も望まない(嘘)。全てを駆逐する聖女(仮)様。
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