なぜ自分がSFやファンタジー小説が好きだったか。未知の美しいとする言葉で表現される数々。読書の初期衝動を思い出させてくれる、そんな凄さがここにあります。
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焼け落ちた村の“残された温度”を軸に、喪失と再生の気配が静かに積み上がる情緒豊かな導入が圧巻。星羅と宙太の別れは、約束よりも重い“生きる意思”として描かれ、二人の関係性に深い余韻を残す。温度・記録・観測といったモチーフが世界観と心情を美しく結び、壮大な成長譚の始まりを鮮烈に印象づける。
この作品は、その"温度"で境界を溶かそうとしている、ひとつの物語、なのかもしれませんね。これまでとは異なる作品のリズムに、真新しさを覚えつつ、 宙太と星羅。そして周囲の人物たちの鼓動が、世界の音と、違う距離で引き合っていくのが印象的でした。短くも鋭い言葉の連なりから、 理と幻想が緩やかに混ざり合う、そのもうひとつの風を、たしかに感じました。その試みをそっと眺めつつも、人の心が、新たに何を灯すのか。ぜひ、最後まで、読ませてもらいたいと思います。
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