概要
これは、愛が上手になっていく話じゃない。
画家である「私」は、付き合って一年になる恋人をモデルに絵を描き始める。
描くたびに線は整理され、色は減り、作品は「きれい」になっていく。
それと反比例するように、恋人との距離は、言葉にできないかたちで変質していった。
理解したつもりになること。
分かっていると思い込むこと。
それは愛なのか、それとも暴力なのか。
「見る」という行為を通して、
親密さと支配の境界、
分からないままでいることの誠実さを問いかける、
現代文学的百合短編。
描くたびに線は整理され、色は減り、作品は「きれい」になっていく。
それと反比例するように、恋人との距離は、言葉にできないかたちで変質していった。
理解したつもりになること。
分かっていると思い込むこと。
それは愛なのか、それとも暴力なのか。
「見る」という行為を通して、
親密さと支配の境界、
分からないままでいることの誠実さを問いかける、
現代文学的百合短編。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!わからないままでいること
なにかを作るためにはなにかを削ぎ落とさなくてはならない。
小説を書くときに色彩をそのままのせることはできない。音楽を作るときに景色を乗せることはできない。どこかで削ってわかりやすくする
じゃあ、もし人を描くときには一体何を削るのか?
この作品はとある絵描きの女性が恋人の絵を描く話。
始め、絵描きは恋人をうまく書けなかった。
しかし、枚数をかさねるうちにうまくなっていく
けれど……
絵描きが絵をかくうちに何をそぎおとして、恋人がどう思ったのか。
詳しくは言えない。読んでほしい。
少なくとも、私は彼女たちが選んだ選択に胸を打たれました。
本当にこの話をいろんな人に読んでほしい。