概要
復讐を誓う公家の姫× 野心を秘めた修羅の剣豪、狂り咲く戦国逆転劇開幕。
天正十年、春。九条朔夜は夫・武田信正に謀反の汚名を着せられ、二条館の庭で白絹にかけられた。我が子二人の死を告げられ、一族の断罪を聞かされ、彼女は血の誓いを残して息絶えた。 ――はずだった。 目覚めたのは、永禄十年の自室。十五歳。父は存命、婚約はまだ口の上、滅びはすべて「これから」の出来事。 腕に浮かんだ幽青の彼岸花は、毒を灼き、血塗られた罪を嗅ぎ分ける。 これは黄泉比良坂を逆上った女が、桜の散る前に、すべての借りを回収する物語。 知略と毒薬と、ほんの少しの甘いもので。
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