物語そのものよりも「なぜこういうWEB小説が生まれるのか」「なぜ人はこの手の展開に惹かれるのか」という視点から組み立てられた、かなり異色な作品です。曇らせ・勘違い・愉悦といった要素を感覚ではなく構造として捉え、それを物語の形に落とし込んでいる点が非常に印象的でした。キャラクターの感情と創作論が自然につながっており、「読む側」から「書く側」へ移行する流れも面白いです。テンプレを消費するのではなく、テンプレそのものを題材に楽しみたい人に強く刺さる一作だと思います。
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