概要
光なき不死の檻。私は生きているのか、それとも終われないだけなのか。
陽光届かぬ薄明の国エヴァリア。
月の女神と契約し「不死」を得た民は、視力を失い、終わらぬ再生の中で肉体と魂を歪ませていた。
盲目の剣士アイリスは、再生の苦痛に狂う同胞を制するためにのみ刃を振るってきた。
だが、ある日放った一閃が理を断ち、国に存在しないはずの「死」――冷たい静寂をもたらしてしまう。
自分は生きているのか、それとも終われないだけなのか。
終わりがあってこそ、命は正しく完結するのではないか。
失われた「真の終わり」の手触りを確かめるため、彼女は神の定めた霧の檻を抜け、外界へと独り旅立つ。
――嗤うがいい、凍てつく月よ。終わりを乞う、この盲いた刃を。
月の女神と契約し「不死」を得た民は、視力を失い、終わらぬ再生の中で肉体と魂を歪ませていた。
盲目の剣士アイリスは、再生の苦痛に狂う同胞を制するためにのみ刃を振るってきた。
だが、ある日放った一閃が理を断ち、国に存在しないはずの「死」――冷たい静寂をもたらしてしまう。
自分は生きているのか、それとも終われないだけなのか。
終わりがあってこそ、命は正しく完結するのではないか。
失われた「真の終わり」の手触りを確かめるため、彼女は神の定めた霧の檻を抜け、外界へと独り旅立つ。
――嗤うがいい、凍てつく月よ。終わりを乞う、この盲いた刃を。
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