第3話 悪役令嬢の名前
今の状況を整理すると、
死んで、乙女ゲームに転生!
悪役令嬢は超能力者!
王子はクソガキ!
以上!
今日、一日疲れた…
死んで乙女ゲームに転生するなんて夢にも思ってなかったし。
そういえば、悪役令嬢の名前何?
ゲームの中では、悪役令嬢として出てきて名前出てきてない。
王子との婚約破棄も、アルード侯爵家と王族との婚約を破棄するって言ってたし。
いや、家柄同士で結婚するわけじゃないんだよ?
それに、ほかの人に自分の名前聞くって恥ずかしい。
いや、そう言ってられない。
女は度胸!……前世なら絶対にありえない光景を味わってみるのもいい。
本音はマジで恥ずかしすぎる。
前世は私なので、悪役令嬢の家族だったとしても私にとっては、知らない人なのだから。
皆さんも想像してほしい。
知らない人に、「私の名前って何ですか?」って、自分が聞くところを。
それでもわからないなら実際にやってみるとわかる。
けれども、今の私は、周りに聞いたら答えてくれるはずだ!
前世の私が「あのう、私の名前って何ですか?」って知らない人に聞いたら、相手も私のことを知らないわけ。だから、「さぁ。」や「知らないねえ。」と答えるだろう。
なんで自分に聞くんだよと聞かれた人は思うだろう。
しかし、度胸だ、度胸。
頑張れ!私。
しかも、今がチャンス!同じ部屋にメイドがいる。
よし。めちゃくちゃ恥ずかしいけど頑張るぞ。
「あのう、」
そう言っても聞こえてないみたいだ。
私がせっかくの恥ずかしいのを我慢してやっているのに。
「あのう!すみません!」
今度はさっきより大きい声で言った。
すると、
「あ、はい。なんでしょう?」
{いきなり何?おふざけだったら怒るよ?こっちだって忙しいの。}
…怒りがわきました。このメイドに聞きたくない。
しかし、聞かなくては聞かなくては。
「私の名前はなんですか?」
恥ずかしいのを百も承知で聞いた。
「は?」
{何言ってるの?}
そう、間抜けな声が部屋に響き渡る。
分かっている。わかっているぞ。メイド。
私も分かっている。十分、お前何言ってんの?みたいに言われるのを承知で聞いてるんだ。
「えっと、クラネーツ・アルードお嬢様です。」
{何言ってるの?え?これでいいの?}
動揺してますね。けれども、名前!なるほど、クラネーツか。
意外と、悪役令嬢っぽくない感じがするな。まあ、いいか。とりあえず疲れの出やすもう。
しかし、まだ寝る時間じゃありませんなど、メイドに言われ休むことができなかった。
乙女ゲームより、戦闘ゲームを希望します! 空狐あいまゆ @5622125
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