路上占い、あれこれ170【占い師は爆裂後悔する】

崔 梨遙(再)

苦渋の 866文字 です。

 占い師も中学生の頃はまだ占い師ではありませんでした。正確には、小学生の頃から占いは学んでいて、やっていましたが、学校では占いの話はしませんでした。


 僕は小学5年の時に、女子1、女子2、女子3から、バレンタインでチョコをもらいました。1番積極的なのは女子1で、美人でしたが、その時、僕には他に好きな女子がいました。その時の僕は好きでもない女子と付き合うのは罪悪だと思っていました。3人の中では女子2が僕の好みでした。


 小学6年生の時に、また3人からチョコをもらいました。女子1からは、ハッキリと『付き合ってくれ』と言われました。僕は正直に『他に好きな女子がいるから付き合えない』と、断りました。実は、その時の僕は好きな女子にふられていたのですが、それでもまだ好きだったのです。


 中学生になりました。ゴールデンウイーク明け、同級生が教えてくれました。『女子2、⭕⭕君とやったらしいで。女子2はもう処女とちゃうんやで、すごいなぁ』。


 僕は発狂しました。こんなことなら、こんなことになるのなら、僕が女子2と付き合って、僕が女子2の処女をもらえばよかった! チャンスはあったのに! チャンスはあったのに!


 中学生になりました。夏休みが終わってすぐ、同級生が教えてくれました。『女子1、⭕⭕君とやったらしいで。女子1はもう処女とちゃうんやで、すごいなぁ』。


 僕は発狂しました。こんなことなら、こんなことになるのなら、僕が女子1と付き合って、僕が女子1の処女をもらえばよかった! チャンスはあったのに! チャンスはあったのに!


 塾には、隣のクラスの女子4がいました。時々、恥ずかしそうに話しかけてくれました。ですが、僕は男達に冷やかされるのが嫌で、いつも素っ気ない態度をとっていました。本当は女子4のことを気に入っていたのに。


 卒業後、親しい知人に女子4の連絡先を知らないか? と聞いてまわりましたが、僕の周囲に女子4の連絡先や家を知ってる者はいませんでした。高校生になったら付き合いたいと思っていたのに。こんなことなら卒業式で連絡先を聞けば良かったー!



 僕はまた発狂した。




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