概要

祈りから祝福へ
教育実習で訪れた小学校。
折り紙、とりわけ「鶴」を黙々と折り続ける三年生の少年・佐竹浩一と出会った実習生の東雲健太郎は、
彼の指先に宿る異様なまでの集中力と、その背後にある静かな孤独に気づく。

「折り紙なんて、将来何の役にも立たない」
――家庭でそう言われてきた浩一にとって、折り鶴は唯一、自分を証明できるものだった。

現役教師・東海林数美の導きのもと、東雲は“教える”のではなく、“信じて任せる”という選択をする。
それは、たった一つの道具と、ほんの小さな挑戦だった。

祈りとして折られていた鶴は、やがて祝福へと変わる。
折り紙がつないだ、子どもと大人、過去と未来の物語。
  • 完結済1
  • 9,666文字
  • 更新
  • @ken1shiki
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