概要
小説を書いただけなのに
お題「祝い」
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!知らしめることが禍となる場所がある。
〝祝い〟という本来とは異なる意味に用いる言葉を発して、他者の人権を容易く踏みにじる者たち。
その異様な恐怖を描いたのが本作だ。
作中で、ある特定の人々が突然発する異様なテンションと、場違いなほど大きな掛け声。そして鳴り響く太鼓の音。
まるで祭のような光景だ。
一歩間違えれば、滑稽にも映る狂態だろう。
だがその奇態な行動が、本作を読む者へ理屈では説明できない怖さを与える。
怖さを支えているのは、異様な集団が共有する論理と信仰、そして慣習である。
中でも印象的なのが、村野茂という人物だ。
彼は終始穏やかな笑みを浮かべながら、あまりにも酷い真相を淡々と語る。
異様な因習を何ひとつ疑うことなく…続きを読む