うしなわれた日常をくりかえす
- ★★★ Excellent!!!
妻が逝った。小さな壺の中で、卓袱台にのっている。
悲しみに沈み空腹も感じない夫のもとに、玄関から音が転がってきた──。
ああ……この感情はなんでしょう。
切なさとも安らぎともつかない、むしろそのどちらもが一緒になったような心地です。
主人公(夫)は冷静さを欠いていたのか、むしろこの上なく冷静だったのか……。
なにか夢のようにぼんやりとして どこか重たい感じもありながら、希望を感じるような、小さな光も見えるようで、読後もしばらく心をつかまれる物語です。
ぜひ読んでみてくださいませ。