神様だって休みたい!?
平本文
プロローグ
「ま~た恋愛の悩みかよぉ」
大泉神社の神様・ルルは、溜息をついた。
ルルは神様だ。人々の願いを聞き入れ、叶えるのが仕事なのだが、
最近は恋愛だの受験だの自分の力でできるような願い事ばかりで疲れていたのだ。
「あの子はだめだな。片思いだ。相手に好きな子がいる」
ルルはお祈りしに来た中学生の女の子くらいの『神様のノート』に×をつけた。
「でも、あの子は……」
次の願い事は病気を治してほしいというものだった。
発達障害で、なかなか治らない障害らしい。
「……完治は無理だが、やわらげることならできる」
と、ルルは『神様のノート』に△をつけた。
これがルルの仕事だった。
神社には毎日のように人が訪れる。
その願いを、ルルはひとつ残らず聞くのが仕事だった。
神様だって休みたい!? 平本文 @aya19880109
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