書籍化目指さず、漫画化目指せ!

雨宮 徹

書籍化目指さず、漫画化目指せ!

 今はカクヨムコンテストの最中ですね。今回は、コンテスト期間だからこそ意識した方がいい(と、個人的に思っている)ことについて書きます。もちろん、商業化を確約しませんので、悪しからず。



 タイトルが結論です。まずは、漫画化を目指しましょう。漫画化って言っても、あくまでも比喩です。ようは「読者の頭で漫画化されるような描写をしよう」ということです。もちろん、ネット小説は隙間時間に読まれるのが前提なので、必要以上に細かく書くのはNGです。この塩梅は、個人で違うかと思います。



 現在、カクヨムコンテスト中です。この期間は、他の編集部も作品に注目している(はず)です。つまり、読者選考突破ができなくても、受賞できなくても、部門で一定の順位をキープしていれば、自ずと編集者の読む対象になるのではないでしょうか。ミステリーやホラーに関しては完結が必須です。結末分からずに読まないと思うので。



 人によって違うかもしれませんが、脳内で一度映像化し、それを文章にしているのではないでしょうか。その逆を読者ができるようにするのです。



 書籍化されたい多くの人(私も含む)は、「小説じゃなきゃ嫌だ!」という人もいるかもしれません。しかし、よく考えてみてください。五感を刺激する描写があれば、書籍化ではなくて漫画の原作になるかもしれません。そして、実績があれば、「漫画を拝見したんですが、何かアイデアありませんか?」と、小説への道が開けるかもしれません。つまり、急がば回れです。



 もちろん、こんな風にうまくいく可能性は0%に近いでしょう。でも、ここ最近は、業界全体がメディアミックスを見据えている気がします。まずは、漫画化されるような形で描写する。書籍化への第一歩は、ここから始まるのではないでしょうか。



追記


 例えば、私が現在連載しているモキュメンタリーホラーでは、あえて『音』や『色』、そして『生理的な不快感』を強調して書いています。


旧安良木村「音録石」解析記録:安らぎの洞窟における冒険者失踪事件

https://kakuyomu.jp/works/822139842126134808


 ここでは、単に『怖い』と書くのではなく、読者の頭の中で『青い石』や『変色した瞳』が映像として再生されることを狙っています。もし、これを読んでいるあなたの頭に、ジメッとした土蔵の湿気が浮かんだとしたら、私の『漫画的描写』の実験は、半分成功していると言えるかもしれません。

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