第2話 好きでした

 12月7日。大学で見かけた時から気になっていた人に勇気をだして連絡をした。彼女からの返信は少し暗かった。たいして話したことのない男から連絡が来たら疑うのは当然か。嫌われるかもしれないが、頑張ってつくった繋がりをここで切りたくない。毎日18時頃になったら連絡をした。最初は暗かった口調もだんだん温かくなっていった。連絡を見返して微笑んでいる自分がいた。

 12月25日。彼女に「メリークリスマス」と連絡をした。彼女からの返信がくることが何よりも嬉しかった。

「メリークリスマス。家こない?」彼女からの連絡と思い、体が嬉しさで熱くなったが通知の名前を見ると元カノからだった。正直未練があった人からの連絡はとても嬉しかったがその気持ちを隠し「ごめん、行かない」と返信をした。元カノから「もう一度あなたとやり直したいの」「会いたい」と連絡がきた。未練を抑えきれず彼女に電話をかけ家に向った。

彼女からの「最近どう?」に連絡もせずに。

 12月31日。実家には帰らず、元カノと自分の家で過ごした。彼女のことは忘れよう。今の彼女のことだけを今は考えよう。

ピコン。「あけましておめでとう」まさか彼女から連絡がくるとは思っておらず胸がうるさくなった。やっぱり会いたい。彼女に。会いたい。

「ねえ。他の人のこと考えてるでしょ」

「ごめん」

図星でしかなく、彼女に謝ることしかできなかった。

「別れよっか」そう言って彼女は僕の家の鍵を置いて家を出ていった。彼女に悪いことをしてしまった。最初から今好きな人とちゃんと向き合えば良かった。「だな」自分に対して強く思った。

 1月2日。あれから彼女のことしか考えれなかった。会いたいと強く思ったら、彼女に「会いたい」と連絡をしてしまっていた。彼女の連絡を2回も無視をして自分からは会いたいだなんて、最悪だ。連絡を取り消そうと思ったがもう遅かった。「彼女さんに悪いよ(笑)」

彼女とはもう別れたことを伝えようとも思ったが、こんな自分とはもう会わない方がいい。きっと彼女のこの言葉は拒絶だ。そう思った。だから「ごめん」また僕は謝ることしかできなかった。情けない。

 1月10日。罪悪感で下を向いていたが顔を上げると視線の先に彼女がいた。やっぱり好きだ。自分勝手だが彼女にそう伝えたい。

「久しぶり、好きな子とはどう?」

急に元カノから声をかけられた。彼女のことを思い出すと涙が出そうだったので必死に笑って誤魔化した。ちらっと彼女の方に視線を向けると彼女は彼氏らしき人と笑っていた。僕はもう彼女に話しかけない方がいい。彼女が笑っているならいいか。僕は涙を隠して彼女が通り過ぎるのを待った。

「好きでした」

僕がこんなことを言う資格はない。彼女とはもう会わないと決めた。




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クソ野郎 好きでした @sun68

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