第11話
「それが、お前の願い……ということでいいのかね?」
「そう……かもしれないね」
「ハハッ。さすが先生だ。
残念ながら、その願いは吾輩では叶えられそうにない」
「だろうね」
「いや、お前に憑いて正解だったよ。
実に興味深い。面白かった」
「そう?
じゃあ、もういなくなってしまうのか……」
「いつかはな。しかし、もう少し見ていたくなったよ。
その願いが叶うのか、やっぱり吾輩にすがるのか」
「帰らねーのかよ」
「まあ、帰ってもいいが……また来るぞ」
「面倒くせーな。もうこのままいろよ」
「ハハハ。では、契約成立だな」
悪魔はまたテレビを見始めた。
相変わらず大爆笑している。
爆笑の理由を知ってるだけに複雑だ。
さすがにちょっと眠くなってきた。
買ってきたビールは全て空いていた。
「しかし、今日はちょっと飲みすぎた。もう風呂入って寝るわ」
「ああ、それがいいよ」
悪魔はテレビを消し、こちらを振り向きもせず答えた。
画面越しに目が合った。
「だが、シャワーにしとけよ。
湯船に浸かると溺れてしまうからな」
その口元に微かに白い歯が見えた。
俺と悪魔 haru @koko_r66-haru
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