取引先の会長秘書

春風秋雄

俺は賭け事はしないと言ったのに

「竹本君、今日こそ握ろうよ」

「会長、以前からお話しているように、私は賭け事はしない主義ですので、ご勘弁ください」

「つまらん男だなぁ」

株式会社エイチ・イー・イーの会長である平井良平氏はプイっと向こうを向き、ティーグランドで素振りを始めた。

「気になさる必要はありません。会長は竹本社長に負けるのがわかっているので、竹本社長にお小遣いを差し上げようと思っていただけですから」

平井会長の秘書の北尾千恵子さんがそっと俺に耳打ちしてくれた。北尾さんとは平井会長の会社で何度も顔を合わせているが、平井会長とゴルフをするときは二人だけで回るか、息子さんで社長の平井隆一氏と3人で回るので、北尾さんと一緒にゴルフを回るのは初めてだ。普段のスーツ姿でも素敵な女性だが、パーリーゲイツのポロシャツにミニスカートのゴルフ姿は、言いようのない色気を醸し出していた。

今日は天気にも恵まれ絶好のゴルフ日和だ。平井会長とゴルフをするのは今日で4回目だが、過去3回のラウンドで平井会長の力量はわかっている。90台前半から、調子の良いときで90を少し切るぐらいの腕前だ。それに比べ、俺は大学時代にゴルフ部に在籍していたので、現役時代ほどではないにしろ、アベレージは82だ。3回に1回は70台でまわる。よほど手を抜かない限り平井会長に負けることはない。そんな俺が会長と賭けをするわけにはいかなかった。

前の組がセカンドショットを打ち終わり、グリーンへ向かったので、キャディーさんからスタートの合図が出た。会長の第一打目は右へ大きくスライスして林の中へ消えて行った。


俺の名前は竹本聡(さとし)。35歳の独身だ。ビジネスライフ出版という小さな出版社を経営している。地方から東京の大学に進学し、大学を卒業して大手の出版社に就職した。そこで8年ほど出版の仕組みや編集のノウハウを身につけて独立した。出版業界は新参者の会社が簡単に本を出版できる業界ではない。全国の書店に出版した本を並べるにはトーハン、日販などの出版取次と契約しなければならない。しかし、大手取次は実績のない出版社とは契約をしてくれないのだ。そこで実績を積むために、名義貸しをしてくれる出版社と契約し、その出版社に手数料を支払って自社の本を名義貸しの出版社名で発売するという方法をとらざるを得なくなる。本の奥付の発行者には自社の社名が明記されるが、発売会社名として名義貸しをしている会社名が明記される。取次からのお金も一旦名義貸しの会社に入金され、そこから手数料を差し引いた金額が自分の会社に入ってくるという仕組みだ。当然利益は少なくなる。それだけでは経営が成り立たないので、自社で取次契約ができるまでの間は他の収益を考えなければならなくなった。そこで、企業のPR誌や会社案内、社内報や社史編纂などの仕事を行うようになった。株式会社エイチ・イー・イー、旧社名平井エレクトロニックエンジニアリング株式会社の平井会長と出会ったのは、出版部門の経済誌発行のインタビュー記事を依頼したのがきっかけだった。1時間程度のインタビューだったが、その後の雑談で会長はすっかり俺のことを気に入ってくれた。会長は自社のPR誌や会社案内の作成、そして社史編纂をすべてうちの会社に依頼してくれた。本来取引上の責任者は広報部長なのだが、会長は直々に俺に会って打合せをしてくれる。そして秘書の北尾さんが必ず打ち合わせに同席して、広報部長と弊社の間をとりもつ窓口となり、仕事がスムーズに進むよう取り計らってくれている。


ゴルフが終ったあとは、必ず会長に誘われて食事をするのが流れだ。

「竹本君は、本当にうまいね」

「大学時代にやっていましたから」

「なんと言っても、飛距離が違うよ」

「最近はあまり練習していないですから、飛距離はどんどん落ちていますよ。それより、初めて北尾さんと回りましたけど、北尾さんもお上手ですね」

北尾さんはフロントティーから回ったとはいえ、スコアは93だった。

「ありがとうございます。会長に言われてゴルフを始めて、すっかりはまってしまいましたから」

「ワシはなかなか休みが取れなくて、一緒に回れないから、今度は二人で回ればいいよ。お互い連絡先は知っているのだろ?」

「はい、北尾さんから連絡頂くときは、会社にではなく、いつも私の携帯にお電話頂いております。じゃあ、北尾さん今度一緒に回りましょうか?」

「本当ですか?是非お願いします」

会長抜きで北尾さんとゴルフができると思うと、俺の胸は弾んだ。


北尾さんとゴルフをするときは、北尾さんのお住まいの近くにあるコンビニまで俺が迎えに行き、俺の車でゴルフ場へ行くパターンになった。北尾さんがゴルフに行けるのは仕事が休みの土日祝だけだ。料金は割高になるので、ゴルフ代はすべて俺が支払った。ゴルフの帰りは平井会長に倣って食事をしてから帰るようにした。

「それにしても平井会長はお元気ですね。確か今年古希でしたよね?」

「そうです。今年満で70歳です。古希のお祝いはごく身内だけで昨年すまされたようです」

「女性に年齢の話をするのは失礼ですけど、北尾さんは現在29歳なんですよね?」

「会長に聞かれたのですか?」

「ええ。それだけの美人なのに、まだ独身だと聞きました」

「私、結婚願望がないんです」

「そうなんですか?」

「母はシングルマザーで、私を一人で育ててくれましたので、結婚というのがどういうものなのか想像がつかないのです」

「お父様を早くに亡くされたのですか?」

「そうではありません。簡単に言えば私は妾の子です。母は若い頃は銀座のホステスをしていたようで、そこで知り合った人との間に出来た子なんです。だから私は父の顔も知らずに育ちました」

「そうなんですか。妾の子というと、私のイメージでは月に1回か2回、お父さんが泊まりに来て、その時だけお父さんをして帰っていくというのを想像するのですけど、違うのですか?」

「一度も家に来たことはないですね。それでも毎月お金は振り込んできていたみたいですけど」

「お母さんは寂しかったでしょうね」

「母は5年前に亡くなりましたが、亡くなる前に色々話してくれました。母がその人に、うちにはもう来ないでくれと言ったそうです。母の相手のその人は、婿養子らしく、母との関係が本妻さんにバレると、その人の立場が悪くなるからだと言っていました。母は、その人との関係を後悔したことは一度もないし、私を産んだことも一度も後悔したことはないと言っていました」

「お母さんは本当にあなたのお父さんのことを愛していたのですね」

「私は男の人を本当に愛したことがないので、よくわからないのですけど、母にとっては人生をかけた人だったのだと思います」

「北尾さんは男性と付き合ったことがないのですか?」

「学生時代に一人、社会人になってから一人、合計二人の男性と付き合いましたが、流れで付き合うことになったというだけで、本当にその人を好きだったのかどうか、自分でもわからないのです」

「そうですか」

「竹本さんのご両親は健在なのでしょ?」

「父は私が社会人になってから亡くなりました。まるで親の役目は終わったぞと言わんがばかりに。父が生きていたら会社を辞めて独立すると言ったら大反対したでしょうね」

「大手の出版社にお勤めだったんですよね?それでも自分で独立して会社を作りたかったのですか?」

「大手に勤めていると、自分で作りたい本を作れないのです。いくら企画を出しても上に却下されて。だから、自分で作りたい本を作るには自分で出版社を作るしかないと思ったのです」

「男のロマンというやつですね」

「単に我儘なだけです」

北尾さんとの会話は楽しかった。話し方、声、すべてが俺を癒してくれるような気がした。会長の秘書なので、変な関係になったらまずいなと、自制をきかせるように自分に言い聞かせるしかなかった。


北尾さんとは、ゴルフだけでなく、休みの日に一緒に映画を観に行ったり、美術館に行ったりと、まるで恋人同士のデートのような付き合いが続いた。どちらが誘うということでもなく、会うと今度はどこへ行こう、来週はどこへ行こうと、毎週会うのが当たり前と言った感じで次の約束をしてしまう。こんなことで良いのだろうかと思ったが、自分の気持ちを止めることは出来なかった。

「私たちが毎週のように会っていることを会長に話しましたか?」

俺は心配になって北尾さんに聞いてみた。

「ええ、話しています。月曜日になると会長からこの休みはどこへ行ったんだと聞いてこられるのです」

「会長は何か言っていましたか?」

「特に何も言いませんよ。私の話をニコニコしながら聞いておられます」

会長は特に怒っているわけではないのか。俺は少し安心した。


次回のPR誌の打ち合わせが終り、北尾さんが席を外すなり会長が小声で俺に聞いてきた。

「竹本君、北尾君とはうまくやっているのか?」

「うまくっていうか、休日に一緒に映画を観たり、ゴルフをしたりといった感じで、良いお付き合いをさせて頂いております」

ふと、会長が怪訝な顔をした。

「二人は付き合っているのだろ?」

「いえいえ、そんな関係ではございませんよ」

俺がそう言うと、会長は真剣な顔をして俺を見た。俺は何か言われるのではないかと身構えた。

「本当に付き合っていないのか?」

「会長、私は北尾さんと手も握ったことありませんよ」

会長が黙り込んだ。少ししてから、北尾さんがまだ帰って来そうにないことを確認して、真剣な目で話し出した。

「竹本君、ワシは北尾君に相応しい男性は竹本君だと思っている。竹本君にその気がないのであれば仕方ないが、それなりに北尾君を気に入っているのであれば、正式に北尾君と付き合ってあげてくれないか。おそらく北尾君は君からそう言われるのを待っているのだと思う」

「私なんかで良いのでしょうか?」

「北尾君は一従業員でしかないが、ずっとワシに尽くしてくれている掛替えのない秘書だ。ワシは北尾君には幸せになってもらいたいと思って暖かく見守っている。そのワシが言うのだから間違いない。こう見えても人を見る目は持っているつもりだ。北尾君のことをよろしく頼むよ」

その真剣な目を見て、会長の只ならぬ思いを俺は感じた。


いつものように北尾さんと食事をしながら俺は聞いてみた。

「北尾さんは今もお父さんが誰なのか知らないのですか?」

「結局母は、そのことは一言も言わずに亡くなりましたから」

「毎月お金を振り込んでいたと言っていましたが、通帳を見れば振込人の名前がわかるのではないですか?」

「振込人の名前は母の名前になっていました。つまり表面上は自己振り込みという形になっていたのです」

「かなり用心されていたのですね。ところで、北尾さんはどうしてエイチ・イー・イーを就職先に選んだのですか?」

「母の薦めです。母は私が就活をしているときに、様々な企業を調べてくれていたみたいで、何社か候補をリストアップしてくれていました。その第一候補が当時の平井エレクトロニックエンジニアリングだったのです。こんな大きな会社から採用されるわけないと思っていたのですが、運良く採用をもらったというわけです」

「そうですか。お母さんの薦めですか」

その日の帰りに、俺は北尾さんに正式にお付き合いしてくださいとお願いすると、北尾さんは頬を赤らめて「よろしくお願いします」と返事をしてくれた。


北尾さんと正式に付き合うようになって3度目のデートで、俺は北尾さんを自宅のマンションに誘った。北尾さんは素直についてきてくれた。

二人掛けのソファーに並んで腰かけ、音楽を聴きながら色々な話をする。二人はいつも話題がつきることがない。お互いの子供時代の話、社会に出てからの話、仕事の話、将来の夢、相手のことをもっと知りたい、どんな考えをしているのか知りたい。二人はむさぼるように話した。そんな会話が途切れた瞬間、どちらからともなく唇を合わせた。初めてのキスだった。唇を離して千恵子が小さな声で言った。

「私、こんなに人を好きになったのは初めて。今やっとわかった。愛するってこういうことなんだって」

俺はたまらなくなって、千恵子を抱きしめた。

「寝室へ行こうか」

俺が耳元でつぶやくと、千恵子が頷いた。


俺と千恵子が付き合いだしてから、平井会長は次々にPR誌や社史の編纂の取引をしてくれる企業を紹介してくれるようになった。おかげでうちの会社は結構な利益になってきた。

「ところで、トーハンや日販の取次契約はまだ取れないのか?」

会長が聞いてきた。

「定期的に担当者と話しているのですが、うちが出版した本の売れ行きがボーダーラインぎりぎりらしくて、なかなか決済がおりないようなんです」

「そうか。ワシの知り合いに色々あたっていたのだが、出版事業を廃業しようとしている出版社があるんだ。ちゃんと取次契約もある。決算書を見たところ、少しばかりの借金はあるが、たいしたことはない。どうだ、その会社を買収しないか?」

「買収ですか?でもそれだけの資金はないですよ」

「買収金額は700万円だ。その代わり、500万円ほどある銀行返済を月額20万円ほど完済するまで銀行支払いしなくてはならない。買収金額の700万円はうちから融資してやるから、やってみないか」

「本当にいいのですか?」

「いいから言っているんだ」

「会長はどうしてそこまでして頂けるのですか?」

「そりゃあ、前から言っているように、竹本君のことが気に入っているからだよ」

「ありがとうございます。それではよろしくお願いします。あ、それから今“婿養子社長の苦労”というテーマの本の企画をしているのですが、会長も婿養子だと聞いたことあるのですが、そうなんですか?」

「おお、そうだよ。俺の苦労話で良ければいつでも聞かせるよ。カミさんが生きている間はそんな話はよそ様には聞かせられなかったけど、カミさんの七回忌も終わっているし、もうカミさんも怒らないだろうからな」

会長は豪快に笑って次の仕事へ向かった。


平井会長のおかげで、出版取次を持っている出版社を買収し、やっと自社で出版した本を取次へ出せるようになった。名義貸しへ手数料を支払わなくなった分、利益もそれなりに出てきて、PR誌や社史編纂の売り上げも合わせれば、安定した会社になってきた。

俺は千恵子にプロポーズした。千恵子は喜んでくれた。

「結婚式には会長にも出席して頂こうと思っているんだ」

「そうね、やっぱり主賓は会長しかいないわね」

「いや、会長には主賓ではなくて、千恵子の父親代わりとして出席してもらおうと思っている。千恵子はご両親がいないから、せめて父親の席に代理として座ってもらいたいんだ。うちも父親がいないけど、お袋がいるから両家とも片親同士という形にしてね」

千恵子はしばらく天井を見上げ、ジッと考えていた。フーと息を吐きながら俺を見た千恵子がポツリと言った。

「私にはもったいないわ。それに会長はそんな代理を引き受けてくれるかな?」

「俺が何とか説得してみる」

そうは言ったが、俺は会長が引き受けてくれるかどうか自信はなかった。


会長に千恵子の父親代わりを頼むと、頑なに拒絶された。それを何度も頼みに行き、親族の席に両親ともいないのは、千恵子があまりにも不憫ですと言って説得し、やっと引き受けてくれた。

子供は男二人で、娘がいない会長は千恵子に腕を取られバージンロードをぎこちなく歩いていた。

披露宴は滞りなく進み、最後の両親への花束贈呈のセレモニーになった。俺たちはそれぞれの親に花束を渡すことにしていた。

千恵子が会長に近づき、丁寧にお辞儀をしたあと、花束を渡しながら言った。

「長い間、ありがとうございました。おかげで、私は何不自由なく暮らせました。大学へも行かせてもらい、今日こうやって聡さんとも結婚することができました。天国で母も喜んでいると思います。本当にありがとうございました。お父さん」

花束を受け取った会長は大粒の涙を流しながら、ウンウンと頷くだけで、千恵子にかける言葉も出てこなかった。

横でお袋に花束を渡しながら聞いていて、この展開は俺ですら予想していなかった。


「竹本君、今日こそ握ろうよ」

懲りずに会長が言ってくる。

「私は賭け事はしないと言っているじゃないですか」

今日は会長と二人だけのゴルフだ。結婚式以来、俺と会長の距離がまた近くなったような気がする。

「今日賭けるのはお金ではないから、いいだろ?」

「何を賭けるのですか?」

「ワシが勝ったらワシの頼みを聞いてくれ」

「じゃあ、私が勝ったら会長も私の頼みを聞いてくれますか?それなら賭けに乗りますよ」

「竹本君の頼みは何だ?買収資金の700万円をチャラにしてくれというのは無理だぞ。あれは会社から出したお金だからな」

「そんなことではないです。私が勝ったら、月に1度、いや半年に1度でもいいですから、千恵子と一緒に食事をしてもらえませんか。千恵子の父親として」

会長が黙り込んだ。

「やっぱりそれはダメですか?」

「どうしてわかったんだ?」

「会長の千恵子に対する思いがただ事ではないなと思い、千恵子のお母さんが、相手は婿養子だから絶対に本妻さんにはバレないようにしなければならなかったと言っていたのを思い出したんです。会長が婿養子だと確認して、そうではないかと思いました。それで、千恵子に聞いて千恵子のお母さんが働いていたという銀座のクラブへ行ったんです。お母さんの遺品にクラブの名刺が何枚かあったそうで、源氏名もわかりました。ママさんは口が堅くて教えてくれませんでしたが、千恵子のお母さんと仲が良かったホステスさんが、今は小料理屋をやっているというので、行きました。そして、その人から会長の名前を聞いたのです」

「それであの子も知ったということか」

「いいえ、会長の承諾がもらえなければ千恵子に話すのはやめようと思っていました。でも、千恵子は気づいていたそうです。お母さんがこの会社を受けろとわざわざ指定したのも変だと思ったし、入社早々いきなり会長秘書になったのも変だと思ったそうです。会長が婿養子だと知って、そうではないかと思っていたと言っていました。何より、会長が千恵子を見る目が、お母さんと同じ優しい目をしていたと言っていました」

「そうか。あの子が面接に来たときは驚いたよ。あの子のお母さんは朝子というんだけど、朝子が来たのかと思った。本当にそっくりだった。家族欄には朝子の名前があったので、間違いなくワシの子だと思った。人事にはワシの秘書にするから採用してくれと言って、無理やり採用枠にねじ込んだんだ」

そういうことだったのか。

「千恵子は、会長は父親代わりを引き受けてくれないのではないかと心配していました。仮にでも自分の父親の役割はしたくないと思うのではないかと、心配していたのです」

「竹本君から話をもらったとき、ワシは戸惑ったよ。いまさらあの子の父親役なんてできないと。でも、今まで何もしてあげられなかったから、せめてバージンロードを一緒に歩きたいと思ったんだ。竹本君には感謝しているよ」

会長は俺の顔も見ずにそう言った。

「お、前が空いたな。じゃあ打つか」

会長が素振りをしてアドレスに入った。

「あ、会長、会長が勝った時の頼みって何なんですか?」

「俺の頼みは、年に一度でいいから、お前ら夫婦と一緒に食事をさせてくれということだ」

会長はそう言いながらドライバーを振りかぶった。

会長の第一打目は右へ大きくスライスして林の中へ消えて行った。


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