概要
稲荷山から眺めて想う、白いごはん
太平洋戦争中の京都・伏見。少年は稲荷山から、遠く大阪の空襲を眺めながら、配給の芋をかじって生き延びていた。
稲荷山は幼い頃からの遊び場で、タヌキにおにぎりを分け与えるのが密かな楽しみだった。
しかし戦争が進むにつれ食糧は尽き、父は徴兵され、やがてレイテ島で消息を絶つ。
いつしかタヌキに餌を与えることもなくなり――
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本作は、お茶の間ぽんこさんの自主企画【三題噺「期待」「爆弾」「芋」】から生まれた作品です。
(https://kakuyomu.jp/user_events/822139841516507639)
稲荷山は幼い頃からの遊び場で、タヌキにおにぎりを分け与えるのが密かな楽しみだった。
しかし戦争が進むにつれ食糧は尽き、父は徴兵され、やがてレイテ島で消息を絶つ。
いつしかタヌキに餌を与えることもなくなり――
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本作は、お茶の間ぽんこさんの自主企画【三題噺「期待」「爆弾」「芋」】から生まれた作品です。
(https://kakuyomu.jp/user_events/822139841516507639)
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!白い毛束に帰らぬ父の記憶を見る
最後に現れた――が印象的でした。
遺骨すら戻らなかった父の気配が、ファンタジー感はなくとも、ほんの少しだけ形を持ったように感じられました。
白いごはんをお腹いっぱい食べたい、という根源的な願いがずっと作品の中心にあるのも良かったです。
最初は子どもらしい素朴な願いなのに、食糧事情が悪くなり、父が戦地へ行き、戦争が終わっても白いごはんは簡単に戻らない。
その変化が、戦争を理解しきれない少年の目線で描かれているので、余計に胸に残りました。
また、タヌキへの見方が少しずつ変わっていくところも印象的でした。
食べ物を分けていた相手を、飢えの中で一瞬「食べられるかもしれない」と見てしまう。その一瞬…続きを読む