おまけ

スフレがみんなを紹介するらしいよ


あ…はじめまして。スフレです。

えっと、あたしの友達とか家族とかを紹介しようかなって思って。

あんまり上手じゃないけど、みんなのこと好きになってもらえるようにがんばります。


じゃあ、まずはあたしから。



--スフレ・シュクレール


これがあたし。

ツェレスタっていう港町に住んでます。

歳は13。誕生日は8月8日。

雲に青空の色が混じったような、くすんだ青い髪に藤紫の瞳。

身長は......まあ、ね。

街の10歳くらいの人間の男の子たちですら、ちょっと見上げるくらい。えへへ.....


好きな物は、植物と本、あと白いパン。


子どもの頃から、記憶を見る力があって。

辛い思い出とか、その時思い出す強い記憶を、身体で感じることができるの。

物凄く痛い時もあるし、あんまりかわいそうだとすぐ涙が出ちゃって、みんなからは変に思われてるかも。


このことは、お父さんとお母さんと、それからフルーのカウラさんしか知らない。

言ったら怖がられそうで、スアルナにもレッドにも言えてない。

いつか、話せたらなって思うんだけど。

嫌われちゃうかな......


ま、そのうちね。次!



--ココ・シュクレール


あたしのお母さん。

ピンク色のカーネーションみたいな髪に、満月に照らされた桜みたいな瞳。

歳は33歳で誕生日は7月21日。

あたしより少しだけ背が高い。ほんの少しだけ。

来年には追い越すつもり。

見た目が若くて、娘のあたしから見ても綺麗だと思う。

ツェレスタで唯一の鍼師で、お母さんにかかれば身体の悩みなんかすぐに良くなるんだって。

毎日暗くなるまで働いてて、帰ってくるのは、あたしがベッドに入ってから。

だから、お母さんと過ごすのは朝出かける前と週末だけ。

それでも、一緒にご飯を作るのは楽しいから寂しくはないよ。

とっても料理上手だしね。お母さんのお菓子、どれも美味しいんだ。


そういうのもあって、男性には人気がある。

よく男性のお友達が出来て、あたしに紹介するんだけど、いつの間にか会わなくなってるんだよね。

どうして会わなくなるのかな?

あたしもよくわからない。




--モア・シュクレール


あたしのお父さん。

植物に詳しくて、よく本を読んでくれてた。

優しい声で、身体が大きくて。大好きだったなぁ。

そんなお父さんは4歳の時、朝起きたら居なくなってた。

今はどこで何をしているのか、わからない。

会いたいなぁ、お父さんに。




--スアルナ・エレ・トランス


あたしの1番の友達。

マリーゴールドみたいなオレンジ色の髪に、キラキラの緑色の瞳。

あたしより頭ひとつ分背が高くて、他の男の子たちと比べてもそう変わらない。まだ伸びてるんだって。

そろそろ姉妹に間違われそう......


歳はあたしと同じ13歳。誕生日は6月7日。


可愛くて、かっこよくて、優しくて頭も良い。

女の子とか男の子とか関係なく、どのグループにも居られる器用な女の子。

でもあたし......彼女が一瞬だけ暗い顔をするのが気になるんだよね。

なにか我慢してるみたいで、そんなスアルナを見てるのが辛いんだよね......


時々、ポソッと本音をこぼしてくれる時があるんだけど。

もっと、本音が聞けたらなぁ......




--レディアナ・ライオネット


あたしの幼馴染み。

目立つ赤髪にピンと立った耳に琥珀の瞳。

フサフサの尻尾の人狼の男の子。

彼と並ぶと首が痛くなるくらいには背が高い。

歳は13歳。誕生日は5月15日。


彼のおばあちゃんが、女の子が産まれると思って、女の子の名前を考えて書類を書いちゃったらしい。

その話を聞いた時はかわいそうだなって思った。

それもあって、本名で呼ぶとすごい怒る。


それに女の子の名前だからって、おしとやかさとかは全然ない。

森の中駆け回って擦り傷ばっかり。

講義中のおしゃべりの多いし、宿題も忘れてくるから先生たちには悪ガキだと思われてる。

でもね、意外と成績が良いの。びっくりだよね。


レッドは親しみやすさもあって、みんなの人気者なんだけど、学園で友達が少ないあたしにいつも声を掛けてくれるんだ。

だけど、あたしとおしゃべりしてると、どこか気まずそうにする時があって、なんだか恥ずかしくなる。

スアルナが言うには「告白するタイミングをうかがってる」って言うんだけど。

あたし、それは無いと思うんだよね。

だってあたし、レッドが仲良くしてる子たちと全然違うもん。


ね?無いよね?




--ゴーディア・オスキュベイル


お母さんのお友達で、あたしの2人目のお父さん...らしい


若干藍色の混じった黒髪に、白く濁ったゴールドの瞳。

がっちりした身体で、はじめて会った時は物語に出てくる、藪の中で鉈を振ってそうな男の人のイメージだったな。

歳は28歳で誕生日は1月5日。


身体が石化する病気、石血病のせいで足先が固まっちゃってるらしい。

白く濁った瞳もそのせい。

視力は問題無いらしいんだけど、魔力を使うと症状が進んじゃうみたいだから、あんまり使わないでほしいんだよね。

魔石に魔力を込めるのもあたしがやりたいのに、病人扱いされるのが嫌みたいで、よく怒られる。


ゴーディアおじさんは、昔辛いことがあったみたいで、家族のことはあまり話したがらない。

でもあたし、見ちゃったんだよね。おじさんの記憶。

あれは、辛いだろうな......






わっ!ごめんなさい!しゃべりすぎちゃった!

続きはまた今度にするね。


少しでもみんなのこと好きになってくれたら嬉しいな。


今度は農園の友達とか、先生のこと、紹介するね。

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宥めのブランケット 木闇愛 @Ai11

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