セルフレビュー……過去のキャピキャピ(死語)な自分を見つめる行為……


 自信作書いたのに、盛大に空振った経験、あなたにはありませんか!?

 ありますよね!? 

 いえ、ありますね!!

 そういう際は自分で自分の作品をレビューしましょう! 

「高み」へと向かうために――



 昔、どっちの料理ショーという番組がありました。

 2チームで、シェフから材料から選りすぐった至高の一品みたいなのを作って、どっちが食べたいか審査員が多数決で決める、みたいなやつでした。

 その番組の最後に、負けた方のシェフが暗いスタジオで自分の作ったものを「うまくできたよなあ」って食べてるんです……
 空振った時の悲しさとは、そういう虚しさみたいなものがあるんですね。

 僕は思うんです。自信作を作るとき、投稿したとき、そして1週間(目安)くらい待ってるときの作者は、それはもうキャピキャピなんです。

 何度も味見して、これも違うあれも違うとして「これだ!」と出てきたもの。

 そんな特選素材ずくしの料理が「撤収」するとき、僕は自分の味覚を疑うんです。人のじゃありません。そんな「ワシの料理を称賛せぬヤツはバカ舌だ」みたいな人物ではありません。

 実際、冷めてから改めて見てみるとですね、意外と大したことないな……、と思うこともしばしばあります。

 けれども中には「うめえなあ……」と思うものもあり、その時に、過去の燃焼の残り香が漂ってくるんですね。

 まだやれるんじゃないかという気持ちが湧いてくるのは、そういう時です。