• マイページ
  • 小説を探す
  • ネクスト
  • 書籍化作品
KADOKAWA Group
  • ログイン
  • 新規登録(無料)
お帰り、良平。

お帰り、良平。

夏原秋

おすすめレビュー

★で称える
★★★
★30
10人が評価しました
本文あり
日付が新しい順

本文ありのおすすめレビュー

  • 脳幹 まこと
    457件の
    レビューを投稿
    ★★★ Excellent!!!

    郷愁が胸を打つノスタルジア・ロマン。


     迷信深い祖母は、昔の私によく謎めいた話をこぼしていた。
     いつも同じ話だからと、当時の私は煙たがっていたが、今となってはなぜだか印象深い。

     私が祖母と同じくらいになった時、自分以外は誰もいなくなった。
     
     だからなのか、よく見るのだ。

     昔の家に戻る夢を――

    ・

     読んでいて懐かしい気持ちになる作品。

     祖母と孫の距離感、今はなき古い実家、迷信の内容、あたたかな雰囲気――

     思い出による補正も加味されているだろうが、家族と話す時のくすぐったい感覚が、上手く再現されている。

     得ていたのに得ていない、気付いたときには取り戻せない。
     そういう不思議なやるせなさが、郷愁となって胸を打つ。

     

    • 2025年12月17日 14:05