概要
目の前の見知らぬ男が私を鈴木さんと呼んだ。
部屋のドアを開けると見知らぬ男が立っていた。目が合った瞬間、男は言った。
「ここは鈴木さんのお宅ではありませんか?」しかし私は見逃さなかった。その男は靴のまま私の部屋に上がっていることを。
「ここは鈴木さんのお宅ではありませんか?」しかし私は見逃さなかった。その男は靴のまま私の部屋に上がっていることを。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!一か八かの鈴木さん
「鈴木」さん、日本で二番目に多い苗字です。
よっぽど特殊な環境でなければ、あなたの知り合いに「鈴木」という苗字の方が一人や二人、いるのではないでしょうか。
なので、山勘で「鈴木さんですか?」と訊ねてみたら偶然当たってしまう確率って、そこそこ高かったりするわけなんですよね。
それを、まさか住居侵入罪NOWな泥棒さんにやられるとは。
筆者様のリアクションがとにかくリアル。
そうよね、あまりに理解を超えると、そんな反応にもなるというものです。
その後の覚醒に至るまでの行程も実に丁寧で、共感が持てます。
皆さんは不審な人物を見かけたら、ノータイムで警察に通報できますか?
それとも、本作筆者のよ…続きを読む