たまには浮かれ鍋でも。
くさぶえ 舞子
たまには浮かれ鍋でも。
1週間程前、安めのスーパーで、冷凍ズワイガニ998円を見つけて買った。カニが千円しないで手に入るなんて!と、種類の事などはよく分からないが、とりあえずカニ鍋じゃーーー!
と、テンションをあげて、浮かれて帰った。
あぁ~カニなんて何年ぶりかしら〜息子Rくんにも人生初のカニが食べさせてやれるなんて……!
と、ウキウキしながらカニ鍋を作った。もう、部屋の中がカニのニオイで一杯になった。
薄いカニの足は、ほとんど出汁になったが身がまだ残っているところは、ほそぼそと食べた。
ヤッパリカニは美味かった!ありがとうスーパーさんお安く提供してくれて!
……それから、カニ鍋をしたことを忘れた頃に
保育園で、切り折り紙とクレヨンで、鍋の盛り合わせを制作する課題がでていた。
【お迎えの帰りに廊下に皆の作品を展示しておくので見て帰って下さい。】
と、連絡帳のメールが入ってきた。
帰りにRくんの作品を見てみると、誰の鍋にも入っていない4本のオレンジ色の棒が描かれていた。コレを見た時いい経験させてやったな〜と、感動した。まさか、998円のカニとは思うまいと、1人ほくそ笑んだ。
たまには浮かれ鍋でも。 くさぶえ 舞子 @kusabue015
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
瑞葉の節約日誌/荒井瑞葉
★3 エッセイ・ノンフィクション 連載中 5話
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます