Deathデスです
Yomigana
+1death
まだ彼が母親のお腹の中にいた頃である。彼は血液系の問題で流産の危機にあった。しかし危機一髪で逃れている。
まだ3ヶ月の頃、自分でベビーベッドから落ちそうになって母親がまた間一髪で支えた。
小学校の頃、自動車が居眠り運転で信号無視をしてきたことがあったが直前で運転手が起き、ハンドルを大きく振ってスレスレで逃れた。
中学の頃は花壇が落ちてきたり、人と勢いよくぶつかったり、自転車が歩道ど真ん中で勢いよく走ってスレスレスレスレすれ違ったり。
そんな彼は幾度も酷い目にあいながらも、もう高校生になっていた。
「このあたりはもういいやー」
家から学校までのショートカットがいくつくらいあるかずっと調べてたんだけどもういいや。
つまんねー通学路の楽しみもこれで終わりだ。
そもそも家から学校までが微妙すぎんだ。
んで、電車使って行くのもさぁ、ガタゴトガタゴト揺られ押され潰されながら行く距離でもねえし。
とか言って思って自転車乗って行こうと思ったら母さんに歩いて行ける距離だろっていわれて。
「はぁ〜、、、」
退屈だと独り言が多くなるし。
なにかおもしろいことないかな。
タンタンタンタンリズム鳴らして歩くのちょっと楽しいな。
タンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタンタン
ん?
「おっ、、、?」
なんだこのほっせー一本道?こんなのあったか?
ちょっといってみようかな。
タンタンタンタンタンタンタンタン
「うーん、ちょっと暗いな」
??
ドン
ドン!!!
「うわなんだ!?」
なんだなんだ!?地震か!?陥没?沈降!?隆起!?P波!?S波!? 震央と震源は違うぞ!?
ドン!
ドン!!!!
ドン!!!!!!!!!
なんだなんだ!?
ん!???
あ、なんだあれ?
金属光沢のように光ってる?
なんだあれ、、、、、
ああ、、、
あれ、クソ長い
、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、
シャーーーーーーーーーーーザン!!!!!
(あ、視界が回る、、、、、俺の胴が見え、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、)
———— ———— ———— ———— ————
『あら、何でこんなところに一般人が?』
ドン!!
ドン!ドン!!!!
『チッ。うざったいわね。喪服みたいな服着たのっぺり野郎。クソと共に水に沈めてあげるわ。』
『Lengthen』
シャーーーーーーーーー
『これはね、長くしてるの、とってもとっても、そう長くね。でも、あなたの命を短くするのよ。』
ーーーーーーーザン!!!!!!!
ドテッ
『ふぅ。いちいちこんな下っ端に時間かけてちゃあだめね。あと、一般人も巻き込んでしまったし。、、、、、、どうしましょう。うーん、、。
でも、、なんでこんなところにいるかもわからないし、、、、、、、
正直仕方ないわね。早く支部に戻らないとだし』
ダンッ!
———— ———— ———— ———— ————
グプッグポポ
グプグプグプグプ
突然、伝田の体から出た血液が沸騰し始める。
グプグプグプグプグプグプグプグプグプグプグプグプグプグプグプグプグプグプグプグプグプグプグプグプ
それは奇妙に全ての血液を蒸発させた。
———— ———— ———— ———— ————
———— ———— ———— ———— ————
「ハッッッ!!!ハァァァハァ!にゃんだあれ!?あ、噛んじゃった。じゃあなくてなんで生きてんだ俺!?首を切られたはずだぞ!?
クッソウ、考えてもわからん。てかこんなところ1秒でもいたくねえ!はよ逃げないと!!」
ダダダダダダダダ、、、
Deathデスです Yomigana @novelreader5568
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