蓄音機に耳を澄ます犬

ビクターマークの由来をご存知だろうか?

蓄音機から聞こえる声に、怪訝そうに首を傾げ、耳を澄ます犬。

ニッパーと呼ばれたフォックステリアは、かわいがってくれた最愛の飼い主が亡くなってしまい、飼い主の弟に引き取られた。
引き取られた家の蓄音機から聞こえる、かつての飼い主の声。
ニッパーは、その懐かしい声に反応し、怪訝そうに首を傾げ、ずっと耳を澄ませて、聞き入っていた。
犬は非常に耳が良い。
そして、飼い主への忠誠心を決して忘れない情の深い生き物。

このお作品。
読ませていただき、
ビクターマークの犬、ニッパーを思い出しました。
誰もが最愛の人が亡くなったとき、その面影を求めます。
会いたい。
声が聞きたい。
温もりを感じたい。
その思いをかなえてくれるとしたら、あなたはどうしますか?
人は出会い、いずれ別れます。
最愛の人を思い、お読みください。
より、思いは強まるはずです。

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