切ない胸の痛みを抱いて生きる
はじめ
第1話市場
小汚ないガキが市場から大根を盗んだ
戦災孤児だろう俺は追いかけて縛り上げたまだ5.6歳だろう
「親も戦争で死んだんだ」
だから生きる為に盗んだんだ
仕方ないな盗んだ大根を返せ
「やだよ」腹が減ってるんだ
可愛げのないガキだ
仕方がなく店の主人にお金を払い
買い取った
コイツどうしてやろうか?
雑炊でも食わせてやるか
寺に預けるか
悩んだ末にすえに?そうだなこれからどうする?か聞くか、
甘いな俺は
「この糞ジジイ手首の縄ひも外せよ」
う~んどうしてやろうか?
屋台でご飯を食べさせてやるから
感謝しろよ?
するかよっ、馬鹿が
腹がぐぅっと音がした。
ガリガリに痩せている
いきなり食わせると胃が荒れるから
雑炊でも食わせるかゆっくり食べろよ
古銭を払い少しづつ食べさせる
泣きながら食べている
名前がないな?男か女か解らない
髪はシラミだらけで全体的に臭いノミも
いるのか?コイツは
ふぅっありがとう死ぬかと思った
何処か行く所はあるのか?
…ーーーにらむような目付きで
睨み付けられたあるわけないだろが
いちおう聴いてみる
次はガタガタと震え出していた
仕方がない湯屋に連れて行くか
町を歩き湯屋に着いた
店の主人はゴミでも見るような目で
子供を見た。身体を洗わせてやりたい
お金は多めに払う頼む
ぬか袋を買い与えて三助に頼んだ
おいっ洗うのはいいがこの汚い服
どうすんだ?
仕方がないので買い与えた
…なにやってんだか…俺は…
明日にでも寺に預けに行こう
宿を取り2階に上がった
酒を注文する
明日はお前を寺に預けるから
今日はふとんで寝ろ
と言うと力が抜けたのか
倒れるように気絶した
掛け布団をかけてやる
寝顔は可愛いあどけない表情をしている
めんどくさい事になったな
熱燗をチビチビ飲む俺も疲れたので
気絶するように寝た
朝起きたら抱きつくように
引っ付いていたどうりで温かいわけだ
知り合いの寺の和尚様に預けに行く
コイツ…なにも話さないな
どうでもいいが気まずいな
和尚さまは優しかった俺の顔と子どもを
見ただけで察してくれた
子供を預かって欲しい
解りました貴方様の頼みは断れません
いつも寄付をしていただき感謝
しています。にこやかな顔で
お辞儀をしてきた
俺も頭を下げた
この子供の親も俺が殺したようなもんだ
戦争を始めさせたのも俺が原因みたい
なもんだからな恩にきます
足早に俺は去っていった
切ない胸の痛みを抱いて生きる はじめ @19231923
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