第3話
【あなたのご利用案内は終了しました!さあ、いますぐジムに入りましょう!】
ティリリング!
パアアアアア
田中・ヒカルの病室がどんどんと、姿を変えていきます。
【超越級のジムへようこそ!田中・ヒカル様!】
田中・ヒカルの病室は、真っ白の空間は、先ほどまで寝ていたベッドは、ガラリと無くなっていました。
理解が追いつきません。
これは可能なことなのでしょうか?
これは、s級ハンターにさえ、不可能でした。
事実、空間をあやつるハンターは存在しませんでした。
ところで、いったいなぜこれが可能だと言えるでしょうか?
いえ、不可能だと、理論を超越した領域だといえるでしょう。
それこそ、まさしく神業といえるでしょう。
田中・ヒカルはチラチラ、自身のいるジムの風景を眺めます。
「このジム、結構しっかり筋トレ器具が置いてあるじゃないか。」
スミスマシン、レッグエクステンション、アブダクター、レッグプレスは当然ある。
だが、一つ一つの重りの量が桁違いでした。
1トンと記入された重りが100個ほど、それがすべてに完備されているじゃないか!
100トンだって!?話にならない!
いえ、言葉にもなりません!!
こんなことがあっていいというのか!?
「なんだこれ!完全にどうかしてるぞ!?」
ティリリング!
【トレーニングメニューに悩んでいるそこのあなた!試しにパーソナルトレーナーを雇用してみてください!】
田中・ヒカルのスマホには「パーソナルトレーナーを探す」と表示されている。
「パーソナルトレーナーを探す」をタップすると、一覧が出てきた。
宇宙を、ぶん殴れ。
トレーナー名 ヘラクレス
大きくなれば、強くなれる。
トレーナー名 ギガンテス
現実を、改変する。
トレーナー名 メーデイア
知恵は力なり
トレーナー名 アテナ
たくさんトレーナーがいるけど、これ全員神話の神様だよね!?
いや、どういうことだよ!?
このジムは、ほんとうにこんな夢みたいなトレーナーの授業が学べるっていうのか?
それなら、まずはヘラクレスだろ!
ヘラクレスといえば、ギガントマキアで大活躍した神話の半神。
そんな神がトレーナーになれば、最強になれるぞ!?
ティリリング!
【ヘラクレスを雇用するには、40憶円が必要です!】
。
。
。
なんだこれ。俺の眼がおかしくなったのだろうか?
田中・ヒカルは自身の眼をこすり、もういちどスマホに表示された文字を眺めた。
【ヘラクレスを雇用するには、40憶円が必要です!】
いったいなんだというのか!?
一回の雇用費が、40憶円だと!!
いや、どういうことですか?
ありえません!
絶対にあってはなりません!
いったいどんなトレーナーが、40憶円もするというのか!!
確かに、神話の英雄、ヘラクレスだという。
ですが、ヘラクレスだといえ、神話の英雄だといえ、神々のなかの神々だといえ!!!
一回で40憶円だと!?
まさか。
【ギガンテスを雇用するには、20億円が必要です!】
もしかして、これも?
【メーデイアを雇用するには、10億円が必要です!】
本当に。
【アテナを雇用するには、100億円が必要です!】
なんてこった。
どれも億単位のトレーナーばかりじゃないか。
ティリリング!
【トレーナー選びに困っているあなた!ぜひフリーパスをご購入してください!】
フリーパス?
ティリリング!
【田中・ヒカル様はすでにフリーパスをご購入済みでしたね!】
ティリリング!
【フリーパスが適用されました!】
超越者のジムに入会した aisu @ghosteastshopbakaure
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