水たまりに映る、傘と少女と……。

パーソナルスペースに、土足で入られることが、嫌だったそうです。

私は相手の事を知りたい時に、「好きな音楽は?」と聞いてしまうことがあるのですが、
それを嫌がる人もいる……という事を初めて知りました……。

自分を知られるということは、裸にされる感覚になる。なるほど。そうなのかもしれません。
本屋では、挙動不審……という言い方があっているのかは分かりませんが、
あたりを警戒しつつ、ご贔屓の作家先生の本を買うのだそうです。

これも、クラスメイトに、普段の自分を見られるのが嫌だったからだそうなのです。

それは、他人を寄せ付けたくない。独りでいたい。
そういう気持ちでは決してなくて、

どうやらこの作家先生なりの、願望と言いますか、希望があったみたいでして……。



軽妙な文章はまるで、綿矢りさの作品を読んでいるかのようで、非常にスッと心に文章が入ってきます。


いろいろな人が、いるんだナ……。



ご一読を。








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