触れられる距離にある幸せ。けれど心は漠然と、もっと大きな何かやキッカケを求めて、夢現の狭間を夢遊する。フラッシュバックのような夢。それは予知夢か、あるいは過去か。大切なことに気がついた時、全ての時が動き出して、矛盾が、約束が、収束していく。
短いですが中味は濃い。細かな心理描写にえ?と思ったり、そうかもなあ、と共感したり。こちらの作品の価値はラストのみにあるわけではないと思います。ラストに至る主人公の心の流れを追って、考えたい。何度も読み返しています。
短編ですが、衝撃的です。あるあるだけど、男性ってそう考えるのわかるなと納得させられる上手な心理描写の1話目。そして、2話目はうまくいってほしいなと期待させられて。最後の3話目…まさかの展開でした。呆然として、すごい話というのはこういうのだと感じました。語彙力のない自分が情けないです。ぜひ読んでみてください。
仕事に追われ、恋人からも結婚を迫られ、しかし答えを出せず煮え切らない日々を過ごす祐真。彼は石橋の前に立ち、未来を想像し、ついにその一歩を踏み出す決断に迫られます。読了後、きっと読者の受け取るものや作品からのメッセージの解釈は様々なのではないかと思います。私も生きること、その行為の尊さと巻き戻せない人生の儚さに考えさせられました。ぜひぜひお勧め致します!