お題は 「門」 「影」 「継承」


絶望というもの

その極北を越えた先

自らの命を尽きさせようとしたその先に


己の命よりも大事なものが見えた


門は開かれたのだ


これから先はそのために生きようと


己の行動は常にその影と共にあると


時は過ぎ、命の炎は燃え尽きんとしている

己は確かにあの影と共にあった

それを誰にも否定はさせない


臨終の床に共に歩んだ

弟子であり友である彼がいる

彼ならば理解してくれるだろう


もう言葉もでない指すら動かせない


ならば視線で告げよう


あとは任せる


継承はなったのだ


私は

新たに旅立つ

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