第21話

ゴブリンジェネラルを倒し、

王都での仕事を終えた父に褒められた。


「・・・さすがは私の息子だ」

「・・・ありがとうございます」


これは・・・ちょっとうれしい。

前世の俺の家族は俺が16歳で父親が亡くなって、母親が20歳で亡くなっているからな。家族に褒められるのはうれしいよ。


「ブレークも娘のユーリ嬢から聞いたらしくてな」

「・・・ヴァイオレット侯爵はなんと?」

「『次は私と戦ってほしいな』ってな」

「それは・・・勘弁してもらいたい」


あの人、元々侯爵を継ぐ必要がなかったから王国騎士団に所属して、20代前半で隊長になるぐらいの強さだからな!?

ゲーム内におけるユーリルートでは主人公がユーリとの婚約を認めてもらうために一騎打ちで戦うのだが・・・初見だとまず勝てないぐらいの強さなんだよね。

理不尽さはタマキとかのほうが上だけど・・それでも強いことに変わりはない。


「国王陛下もアリッサ王女の話を聞いてぜひ会いたいと言われたからな。

私としては息子の強さに鼻が高くなる」

「国王までもがかぁ」


俺の場合、死に戻りの経験で処刑(ギロチン)の時にあったぐらいだからな。

印象は・・・薄いんだよね。


「お前を馬鹿にしていた貴族の連中も最初は嘘とか言ったみたいだがな」

「それは・・・バカなのでは?」

「そうだな」


嘘だと騒げば、王女様が嘘をついたってなるからな。

王族を馬鹿にする発言になるんだよな。


「国王が怒り狂っていたからな」

「それは・・・見たかったですね」

「そして、王妃が冷めた目で騒いだ連中を見ていたな」

「・・・もしそれが私に刺さったら・・・恐ろしいですね」


王妃はめっちゃ美女だからね。その冷めた目は・・・結構心にくるよ。


「それと・・・神聖国の聖女が信託を受け取ったらしい」

「!?・・・ということは」

「あぁ。魔王が復活するってことだな」

「そうですか・・・」


この世界は女神・ルピナス様が作った世界だけど、

ちゃんとゲーム自体の流れもそのままなのである。

勇者がってことは邪神に気に入られた主人公が出てくる。

・・・俺としては何度も殺された相手だから会いたくないんだよな。


「信託ってことは・・・聖剣に選ばれし勇者が誕生するってことですよね」

「そうなるな」

「・・・誰が選ばれるのでしょうか?」

「代々聖剣に選ばれるものは平民が多いからな。貴族からは出てこないだろうな」


待って!?それは初めて知ったんだが!?


「これからは忙しくなるだろう」

「父上」

「クロックスも勉強に魔法、剣術をしっかり磨いていいところを私とベルに見せてくれ」

「はい!!ローゼリア公爵家に泥を塗らないように精一杯努力を怠りません!!」


こうして、俺は父上にローゼリア公爵家にふさわしい男になるために、

日々精進していくのだった。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

そして、月日が経ち、


「おはようございます。クロックス様」

「おはよう。ソフィラ」


俺は14歳になった。

・・・身長も伸びたなぁ。

170㎝って前世の俺より大きいぞ。

死に戻りの時はこの時点では156㎝だったはず。

ちゃんと規則正しい生活をしていけば成長するんだなぁ。


「もうすぐ学園生活かぁ」

「・・・楽しみですか?」

「いろんな意味でね」

「?」


ゲームの始まりの場所でもあり・・・・

俺が9度も死に戻りを繰り返した場所。

邪神の横やりがなくなったから、今度こそ3年しっかり生活できたらなと思う。


「それに・・・来年は聖剣に選ばれし男も入学するからな」

「<勇者>ですか?」

「だね」


そう。ついに政権に選ばれし勇者も誕生した。

言わずもがなゲーム主人公である。

俺にとっては死に戻りの原因その1だ。


「・・・さてさてどうなることやら」


まだ時間があると言っても1年も満たないからな。

万全な状態で学園に入学したい。


「今日1日のスケジュールはどうしますか?」

「午前はいつも通りで午後は礼儀作法だな」


午前はいつも通りタマキとの特訓。

午後は貴族として必要な礼儀作法だ。

この2年は好きに動きすぎて・・・ちょっとしたやらかしもして、

父上には叱られて、母上とメリアには泣かれたからな。

それから・・・俺の特訓にソフィラが加わったんだよな。


ソフィラの強さもぐんぐん伸びていて、魔法無しの戦闘だと勝つ確率は3割も満たないんだよな。


「・・・クロックス様はもう少し自重してもらいたいですが」

「いやだな。私は強くなるためにも自重するつもりはないぞ」

「・・・・」


ジトーーーっとした目で見てくるが歩みを止めないぞ。

どこに死亡フラグが立つかわからんからな。

俺は平和に生きたいが・・・この世界の物語がどうなるかだよな。

聖剣と勇者は誕生したけども、邪神がそれにいろいろ加えていたみたいだし。

それがなくなった今はどう物語が変化するかが分からん。


「・・・なんとかするためにも、強くなるのが一番だよな」

「それと・・・婚約はどうするんですか?」

「・・・そうだよなぁ」


そう。俺が一番困っていること。

それが婚約者のことなんだよな。


=================================

次回、クロックスの婚約者は誰に?

そして、タマキとの現在の特訓。

もう少ししたら・・・学園生活がスタートします!!

主人公の現状の強さを次回にステータスで書きだしますので、

突っ込みどころがあれば・・・コメントをお願いします。

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何度も死に戻った転生悪役は今世は好き放題に生きる!! ドラゴロイド @doragonet

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