宝箱

きらきらした宝石を持って、「今日」を歩く。

両手から溢れそうな程の宝石たち。

ふと顔を上げた時に見えた、他の人の宝石が羨ましく思えた。

つい目が眩んで、手を伸ばした。

幾つかの宝石が、私の手から溢れ落ちる。

拾おうにも、私の両手は塞がっている。

そうして気づいた、

持っていた宝石たちのうつくしさ。

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道端の宝箱 ゑ原 @sekka6122

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