概要
話を聞いていたという妹からの連絡で、それまでオフ会もしたことのなかった、しかし、間違いなく戦友と呼べる間柄だった人々は、彼の葬儀で初めて出会うことになる。
亡くなった男は、病気で人と会うこともなく、友人などおらず、家族以外の親族にもようやく死んだかと疎まれるような立場だった。
でも、そんな彼は、オンラインの世界では人をまとめ、時には救い、共に間違いなく生きていた。
家族も知らない仲間たちは、行き場の無い感情と悼む心を携えて。訪れる。彼の人となりを悼み、語るために。
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- ★★★ Excellent!!!今の時代だからこそ刺さる。人と人との繋がりを、改めて考えさせられる物語
顔も知らない友人。
けれど、リアルの友人よりも長い時間を過ごすかもしれない相手。
顔はおろか、どこに住んでいるかも、本名も何も知らない。
それでも、人となりは伝わる。
不思議な関係だと思う。でも今の電子の時代では、それが普通になってきているとも思う。
曖昧で、けれど確かにそこにあったもの。
貴方はそこにいたのだと、覚えている人たちがいる。
人を傷つけるのが人ならば、人を救うのもまた人なのだと。
そう言っているような気がした。
私にも、顔も知らない友人たちがいる。知らないまま、何年もずっと離れず寄り添い合っている。
新しい形、新しい繋がり。
それは時として、どんな絆よりも深く強いもの…続きを読む - ★★★ Excellent!!!バーチャルのドッグタグを握りしめながら、彼らは亡き戦友の旅立ちに際す。
ある男が死んだ。
病死だったそうだ。
病室にずっと居た彼。
でも、ある日の葬式で彼の元には戦友たちが集結していた。
名前も顔も素性も知らない。そんな彼らが集まる。
死んだ男、「孝明(コウメイ)」はどんな人だったのか?
家族よりもその人柄を知っている彼らによる独白。
ただの「ネッ友」というわけにもいかないようです。
彼らは、友達以上の存在でした。おそらく。
ただのネットの知り合いだったら、わざわざ葬式に駆けつけていただろうか?僕はそう思いません。
ここからも、彼がどれだけ人望があったのかを読み取れます。
戦友たちがそれぞれ、コウメイについて心の中で話しているシーン、それらがまる…続きを読む - ★★★ Excellent!!!旅立つ戦友(とも)よ、君は確かにここにいた
決して顔も名前も知らない、でもその人柄は家族よりも知ってる。
むしろ、限られた情報しかわからないネットという関係性だからこそ、人柄が一番輝いていた――。
亡くなってしまった「戦友」の人柄の良さ、人徳の高さが感じられます。
ただの「ネッ友」であれば、ここまで彼の下に「戦友たち」が集うこともなかったでしょう。
家族ですら知らない、かけがえのない友人たち。
その一見すると奇妙に見える関係性は、もう現代ではそう不思議なつながりではない時代に来ています。
そういう意味では改めて思うと、この葬儀の知らせをメンバーに通達した妹さんがGJ過ぎる。
そして、「キンちゃん」の存在です。
彼の登場、そして彼の…続きを読む