【離人症】私と感情
葉月
私にとっての感情
日常においてほんの少しだけ素敵だと思えるような、そんな些細な感情こそを大切に、生きてください。
私は昔から、感受性豊かな人間でした。
感情が、浮いたり、沈んだり。
人一倍の喜びを感じ、人一倍の悲しみを感じていました。
アイデンティティと言ってもいいでしょう。
それがある日、ぱたりと、何の音もしなくなったのです。
理由は、なんとなくですが、想像ができていました。
きっと、休む間もなく、感情が動きすぎたのでしょう。
疲れてしまったのでしょう。
麻痺してしまったのでしょう。
時に脅威的なまでに鬱陶しい感情でしたが、失くした後に、とても大切なものだったことに気づいたのです。
失なった後に気づくなんて、皮肉ですが。
それでも、一度失ったからこそ、気づけたこと。
どれだけ小さな心の動きで、どれだけ鬱陶しい感情ですら、自分が自分でいるための、大切なものだったのだから。
私が、私でいられますように。
あなたが、あなたでいられますように。
【離人症】私と感情 葉月 @3f61a1
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