警察官になろうと思った理由

第1話

男1「入校式疲れたね。皆はさ、どうして警察官になろうと思ったの？」

男2「俺は安倍総理の葬式を見てかな。死んだらああいう風に国葬してもらいたいなぁって思ったけど、総理になるのは無理だから警察葬で妥協したんだ」

男3「僕は警察官になることじゃなくて警察学校に入ることが目的だったんだ」

男1「え？　どういうこと？」

男3「僕は祓い屋なんだ。師匠がここで自殺した子の霊が彷徨ってるって言うからその子の供養をするために入校したんだ。正直、しごきが怖いから供養が済んだらすぐに辞めたい」

男4「俺も実は探偵なんだ。ここの教官のパワハラが原因で退校させられた子がいてさ、その親から調査依頼があったから潜入したんだ。ある程度、情報掴めたらやめるつもりだよ」

男5「俺は好みの男探し」

男2「え〜、そういうこと言う？」

男5「いやいや俺のじゃなくて、俺の姉ちゃんの好みの男。コナンの安室さんみたいな男がいないか探してくれって頼まれたの。俺の姉ちゃん引きこもってるから、親が仕事しないなら早く結婚させたくてたまらないんだよ。もう30だしね。俺は家業があるから、良い人見つけたらすぐにやめるつもり」

男3「藤原くんはどうして警察官になろうと思ったの？」

男1「……僕は警察官に憧れたから」

男2「へ〜、変わった理由だね」

男3「今時、純粋にそんな理由の人いるんだ」

男4「警察官に憧れか〜」

男5「なんのドラマの影響？」

男1「アンフェアの影響。銃で撃たれて死ぬシーン見てかっこいいと思ったんだ。普通の仕事なんかしてたら銃で撃たれて死ねないからね」