仕事と家庭が重なり合う、ふたりの想い

同じ出来事をそれぞれの視点から描くことで、
“恋”ではなく“支え合う関係”が育っていく過程が丁寧に浮かび上がっていました。
強さで自分を保ってきた人が、家という小さな場所でだけ素顔を見せられる、その距離感が、とてもあたたかいです。
読み終えるころには、ふたりが帰りを待ち合う家の空気まで、胸に灯るようなお話でした。