動物たちの会話がとても自然で、最初から最後までやわらかな空気の中を歩いているような気持ちで読めました。軽やかな掛け合いの中に、それぞれの性格や距離感がにじんでいて、二人の関係性が少しずつ深まっていくのが心地よいです。草原の景色や風の描写も豊かで、会話だけでなく“一緒に眺めている時間”そのものが物語になっているように感じました。言葉にしすぎず、でもちゃんと伝わってくる感情があって、そのバランスが印象的です。読み終えたあと、静かに余韻が残って、優しい気持ちになる一編でした。
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