意外だったわ...。意味深だわ…。もうなんか色々だわ。

前回は中学時代に告白されたけいくんのお話。

夢の扉はまだまだ開き続けたままです…。



『えっ!?そんなん言われたら

気になって勉強に集中出来ないじゃん!』


『お~しえて!』

『お~しえて!』


彼女たちの声に、つぐみは話を続けた。


それと同時に私も思い出していた。


あれは中3の夏だったなぁ…。


チャ*¨*•.¸¸♬︎チャラララ•*¨*•.¸¸♬︎チャラララ•*¨*•.¸¸♬︎


『あっ!クーちゃん劇場はじまるじゃん『』

ちょっとクーちゃんもっと横に寄ってよ!

きゃあ~!はじまるぅ~!

オモロナニコレ?

いやしかしここめっちゃせま!

はやくはやく!


なになになに!おまえら!

えっ!?ちょっと!ちょっと!

なんでここにおんねん!

‪おいおい!


ってか!

いやいやそもそも俺の回想シーンになんで

割り込んできてんねん!?


ぶぷぷ🤭

てな、アホなことを考えていたら…。


『ふふ~ん!なにニタニタして

思い出してんのクーちゃん!?🤔』


なつに気づかれてしまった。


「あや!いやいや!大人を茶化すんじゃない」


『聞いたよ!まっしろけっけ先輩!笑

つぐみちゃんのテニス部の後輩、杉野っちの告白

今、数学に夢中だからって言って

断ったんだって!』


『くーちゃんが、誕生日だからって

杉野っち!お手製のシフォンケーキせっかく

作ってきてくれたのに!』


『 で!シフォンケーキうまかった!?』


気になるのソコ!?🤣


彼女の天然さに思わず笑ってしまった。



『いやでもクーちゃんえらいよ!

杉野っちがどうかとかじゃなく、今は数学に夢中だから付き合えないって素直に言える辺り、私はイケメンかよ!って感じたね!しっかり理由を言ってくれるのはむしろいいよと思うよ。』


『そそそそ!そうです!そうですよ!理由が曖昧

だったら私なんて、なんで!なんでなんよ!って、

そりゃ~もうっ!飛び跳ねまくりますもん!』


となぜか女子隊からはある程度

理解されたようだった。


「あぁ...。なんちゅうか...。もっとさあ...。

非難されるのかな?って思ってたからさぁ...。

意外だったわ。」


てか!そんな俺の話はええねん!

さあ!勉強するぞっ!


時間ないから!はい!もう復習テスト


『えぇ~!』

『ずっこい!ずっこい!』

『テストのまえにここの解き方

知りたかったのにぃ~!』


間違えてもいいから!はいっ!やるのぉ!

そう言いながらテスト問題を配った。


そして…。


「みんな用紙みんなもらった?

キミらが今までずっと苦手にしてきたことは、

そんな一気に得意になることなんてないかもしれない

だけどさあ!

得意な所は大いに伸ばすべきだと思うんだ!

だから今日のテストは

みんなの得意、不得意を知るテスト!


だから点数なんて気にせず!

思ったまんま問題に向き合ってくれよな!」


『なんだクーちゃんそれはよいってよ!』

『なんかやる気湧いてきたっす!』

『私飛びますわ!?』


キミは飛ばんでいいから、はよ始めな!


こうして第1回ネズミ算式女子隊の授業は

わたしのとんだ告白話のじゃまがあったものの

無事にテストから始まった。




テストもおわり、

みんなが帰って静まり返った

教室。


するとつぐみが

「そういえば杉野っちって今何やってるんだろうね」

って聞いてきたので


この際だから話すけど、

杉野はあの後、そこまで先輩を夢中にさせる数学

私も極めます!って、そりゃもう勉強しまくってさ。

のちに論文が学会に広く認められ

一躍時の人になったんよ!


「あっ!それニュースでみたよ」


でさあ!

ある時、数学検定の協会を尋ねてきた人がいて

面接受けてる人がいたからさあ!

良く見てみたらさあ…。

なんと杉野だったの!

そりゃ会長大喜びで

杉野は入社することになり、今は会社の後輩って訳。


「なにそれ!マジで!」

「ふふ~ん!そうなんやあ!」


そういうと

つぐみはうれしそうに笑顔を浮かべた。



夢の続きはまたのちほどに。





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夢の続きに出逢う夜 @ij2525

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