豊富な語彙を持つ方が書くと、こんな高尚で素敵なエッセイになるのです。

エッセイ未満というタイトルですが、ちゃんとエッセイになってます。そして、さすが佐藤さん、選ぶ言葉のレベルが違います。秀逸というのか、端麗と言うべきか。

第一話『蟻が凄いです』このタイトルを見て何を思いますか?と言う話です。ああ、なるほど!ホントその通りだ!と、読んだら納得できるでしょう。

第二話『大サブリミナル効果の分析』これは面白い!大分県出身の佐藤さんならではというところでしょうか。

第三話は佐藤さんが好きなモノ、これはちょっと特殊です。
第四話は嫌いなモノを書かれてます。これも珍しいかも。

同じ大分県人として三話と四話に共感したかったのですが、特殊過ぎて無理でした(笑) でも、素敵な純文学を沢山書かれている佐藤さんの一面が知れたし、弱みを握ったような気にもなりました(笑)

第五話があるのかな?楽しみです。もっとずっと読みたいですが、五話で終わりらしいです。

佐藤さんの感性を凝縮したような、珠玉のエッセイ集です。心からおススメします。

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