会話のドッジボール
脳病院 転職斎
第1話
昔、福岡でカウチサーフィンしてた時に、何十人も泊めてきた中で二人だけ白人女性を泊めたことがある。
カウチサーフィンは出会い目的に使うためのアプリではないので、泊める側は人畜無害で居ることが絶対的なルールなんだけど、
あんまり関わったことない白人女性の行動を見てみると日本人と全然違うなあとやっぱり実感して、脱いだ靴に靴下を脱いだまま入れてたり、履いてた靴を直に洋服まみれのカバンに詰め込んでたり、初めて見る白人のワイルドさには度肝を抜かれた。
そして何よりも印象的だったのが、レズビアンの彼女に振られたから悩みを聞いて欲しいと言われて、カラオケに連れてってみたら一人で熱唱しだして、もう何も気にしなくなったと一人で解決していった時と、ベトナム人女性業者が仕事が思うように行かず、奢ってあげるから話だけ聞いてときたんで話聞いてあげたら満足して帰ってった時。
しかしこれを上回るのが、日本人とインド人。
ある日フランス人女性をアメリカンバーに連れて行ったら、俺より英語が上手い日本人のおっさんが、クマみたいに激しいコミュニケーションで大きな身振り手振り。俺の話は面白いだろう!?とフランス人に喋り倒しだした。
あるインド人は、こちらの話には何の応答もせず、ただ自分の話だけ延々としている。ロシア人もそうだった。
人の話を遮り、会話泥棒して自分の話に持っていく。そりゃあ自分の話たくさん出来たら本人は面白いだろうよ。
俺はこう言う会話のドッジボールを、クマが襲いかかるようなコミュニケーションと呼んでいる。
会話のドッジボール 脳病院 転職斎 @wataruze
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