恋の熱さと冬の寒さ。
わかころも
想い。
私は好きになる人はいないと思っていた。ただ学校で普通に生活をして友達と楽しく話す日々。このクラスで半年の月日が経った頃、君と班が同じになった。いつも眠そうだけど誰にでも優しい。そんな君にいつのまにか『好き』という感情が芽生えていた。けど君は振り向いてくれない。私はこのままでいい。だけど、本当に私はこのままの方が良いの?
「あの、、」
え、何やってるの?私。気づけば本音が漏れていた。心臓がエンジンみたいにうるさい。
「どうしたの?」
君は優しく言葉を返してくれた。こんな些細な事だけど、私は嬉しかった。
「ううん、なんでもない」
自分なりの理想。それが今作れた気がする。君は少し返答に戸惑ったのか、少し間を空けて
「気になるけどまぁいいっか」
消えてしまいそうな笑顔でこっちを見て返してくれた。
月日が経ち、真冬になった。晴天だが、流石に寒い。だけどそんな寒ささえ凌ぐ想いを君に伝えに公園まで君を呼んだ。
「君のことが好きだよ。」
マフラーを巻いている君はとても美しい。私を見つめる君の瞳は水滴のように揺れていた。
恋の熱さと冬の寒さ。 わかころも @Masudadesu2525
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