概要
守れって言うなら、片付けも見てください。
山の町で通学路にまでクマが降りてきた。若手ハンターの山城湊は「今日は危ないので駆除も視野で」と報告するが、都会の“共生センター”から返ってきたのは「今回も殺処分は避けてください」の一文だけ。――じゃあ見てくれ。湊は、クマが来た時間・場所・被害・住民の怖がり方まで“丸ごと”毎朝センターに自動送信する仕組みを作る。送られてくる現場の生々しさに、かつて炎上を経験した担当者の心が揺れ始めて…「殺すな」だけではもう通らない、“現場からの逆送リベンジ”開幕。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!安全圏にいるだけなら、なんとでも寝言が言える
全行的に急増している熊被害。
主な出現エリアが地方ということもあり、野放しの自然とは縁遠い都市部にいる人たちにとっては、なかなかそのリアリティが伝わってこないことでしょう(かくいう私も熊の生息地域外という安全圏にいるわけですが)。
「かわいい」「まずは共生を」という無責任で生温い言葉を唱える人間は、押しなべてそういう安全圏にいます。
そして、すぐ殺処分に動こうとする現場の態度を「野蛮だ」「熊がかわいそう」と頭ごなしに非難するわけです。
いやお前、それ子供が通る通学路上に出ても同じこと言えるのかと。
お前の子供が熊に食われても同じことが言えるのかと。
お前の顔面が熊の張り手で陥没しても同じこ…続きを読む